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ジューン・ブライド到来!『てんとう虫のサンバ』はなぜ“てんとう虫”がひたすら祝うのか?を考察

ウエデングソングの定番。売上40万枚を記録したチェリッシュ『てんとう虫のサンバ』(1973年)
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「6月の花嫁」という言葉がある通り、例年この季節には、結婚式や2次会が街のあちこちで催され、新郎新婦の門出を祝う歌が聞こえてきます。1980〜1990年代のエンタメ事情に詳しいライターの田中稲さんがウエディング・ソングの歴史をさかのぼり、たどり着いたのは昭和の名曲『てんとう虫のサンバ』。田中さんが綴ります。

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「エンダーイヤー」で検索できる

6月といえば「ジューン・ブライド」である。古くから、ヨーロッパでは「6月に結婚する花嫁は幸せになれる」とされているそうだ。

私の家の近くに大きなホテルがあり、結婚式が行われていると、チャペルの鐘が聞こえてくる。そんなとき、思わず口ずさんでしまうのが、結婚式の入場曲として大人気だったあの曲。……ほらあの曲!

「エンダーーーイヤーアァァ♪」

である。1992年の大ヒット映画『ボディーガード』の主題歌で、ホイットニー・ヒューストンが歌っていたアレである。ほらアレ。悔しい。タイトルが思い出せない! 一か八か「エンダーイヤー」で検索すると、同じもどかしさを抱えている方が多いのだろう。「エンダーイヤーの歌」「エンダーイヤー 歌詞」など続々と検索候補が出てきて、あっさり調べがついた。

タイトルは『I Will Always Love You(邦題:オールウェイズ・ラヴ・ユー)』。サビの歌詞の意味は「私はあなたを永遠に愛し続ける」。全歌詞を読むと別れの歌だと知ってビックリしたが、いいのだ、サビは愛に満ちているから!

安室、モー娘。、木村カエラ…平成は名曲揃い

日本のウエディング・ソングは、希望と愛の言葉がいっぱい詰まっているものが多いが、特に平成の女性アーティストの曲は本当に可愛らしくハッピーだ。

『ハッピーサマーウェディング』のMVも話題に(写真は2001年、Ph/SHOGAKUKAN)
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モーニング娘。の『ハッピーサマーウェディング』(2000年)、西野カナさんの『トリセツ』(2015年)、木村カエラさんの『Butterfly』(2009年)、そして安室奈美恵さんの『CAN YOU CELEBRATE?』(1997年)……。多くのカップルの新たな門出の背中を押したのではなかろうか。

『トリセツ』は映画主題歌として制作された(写真は2015年、Ph/SHOGAKUKAN)
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もちろん男性によるウエディング・ソングも捨てがたい。山根康広さんの『Get Along Together』は殿堂入りと言っていいだろう! 1993年のヒット曲だが、その後もロングヒットどころかロングロングロングヒットくらいに長く愛され続けた。この曲と長渕剛さんの『乾杯』は、私も友人の結婚式で聴き、ホロリときた覚えがある。

私がもし今後、誰かの結婚式に招待され、一曲頼まれる日が来たならば、歌おうと狙っているのが星野源さんの『恋』(2016年)である。「恋ダンス」をマスターし、軽快なメロディを歌い踊り、体全体で新郎新婦を祝いたい!

余談だが、「『恋』というタイトルの曲はもれなく超名曲説」がある。昭和は松山千春さんの『恋』(1980年)が素晴らしく、カラオケに行けば男性陣が奪い合う人気曲だった。

そのため、ジェネレーションギャップによる切ないハプニングも起こる。松山千春さんの大ファンである友人が自慢の喉を披露すべく、職場のカラオケ二次会で「『恋』を入れてくれ……」と端末を持つ部下に頼んだ。

ところが「恋、入りました—ッ」と元気な声とともに聴こえてきたのは、チャーラララリララー♪という星野源さんの『恋』。

「踊っちゃってください!」と全員に手拍子をされ、「違うこの曲じゃない」と言えないまま、アワアワと歌い切ったそうだ。

ということで、年齢差のあるカラオケで『恋』を歌う場合は、アーティスト名までちゃんと伝えよう。

木村カエラ『Butterfly』は友人の結婚式のために書き下ろした楽曲(写真は2009年、Ph/SHOGAKUKAN)
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