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【65歳オバ記者 介護のリアル】葬儀から3か月、“介護疲れ”で体のあちこちに異変

ある日突然、心臓がバクバク…

なら、さっさと病院に行けって話なんだけど、不安になればなるほど、自分の体の不調から逃げたくなるのは私だけ? 低気圧が通り過ぎたりする日はダメだけど、高気圧になると調子が上がってきて、旅に出たりすると体はともかく気持ちは絶好調。

先日は大阪から週に2度、歌のレッスンに通ってきているという声楽家の卵、久保美琴(みきん)ちゃんと四ツ谷でランチ後、赤坂御所まで散歩したりして。

オバ記者とお友達
声楽家の久保美琴ちゃんと四ツ谷でランチ
写真9枚

だからほら、病は気からっていうじゃない? 楽しいことをしていたら、体調不良なんかどこかに吹っ飛ぶんだって。って、全くどこまでバカなんだか。

で、ある日突然、心臓バクバクで、這うようにしてかかりつけの坪井医院の診察室へ駆け込んだわけ。

「先生、私、やばいかも」

「あはは。どうしました?」

と、いつものようにニコニコしていた坪井先生が私が症状を話すたびに、パソコンを打つ手が速くなり、その横顔からいつもの笑顔がスッと消えた時の恐怖といったらない。

幸い、処方していただいた薬が効いて、心臓から小動物は消えて、不安を抱えていた頃よりいい感じよ。

とはいえ、私も65歳。「自宅介護して親孝行したようなつもりになっているけど、自分の年齢と持病を忘れちゃダメだぞ!」と、ご先祖様から叱られたような気がしたわよ。

◆ライター・オバ記者(野原広子)

オバ記者イラスト
オバ記者ことライターの野原広子
写真9枚

1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。

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