まだ暑さは残るものの、暦の上では秋本番。そして、秋といえば「芸術の秋」。ということで、皇后雅子さまのこれまでの芸術鑑賞ファッションをピックアップ。コーディネートに共通していることは「ツヤ」でした。
モノトーンコーデに胸元の柄スカーフが華やかさをプラス
2006年10月、天皇陛下(当時は皇太子)とともに、奈良国立博物館で開かれている第58回正倉院展(同館主催)を鑑賞された雅子さま。白黒のモノトーンコーデに、胸元のスカーフがポイントになっていました。
この頃雅子さまは、すでに療養中であり、公務での地方ご訪問は1年前の7月の愛知万博以来1年3か月ぶりでした。
博物館では、聖武天皇が愛用していたとされる「七条刺納樹皮色袈裟」や、長さ約15mに及ぶ宝物の目録「国家珍宝帳」をご見学。雅子さまは象牙製の物差しに「きれいですね」と感想を述べられるなど、にこやかな表情だったそうです。
この日のコーデは、パンツスーツスタイル。パンツやパンプス、バッグは黒でそろえられ、ジャケットは白というモノトーンコーデ。胸元に巻かれた、黄色やグレーのはいった柄のスカーフがポイントになっていました。顔の近くにあるスカーフはほんのり光沢があり、表情を明るく照らしていました。
光沢感のあるセットアップにパールアクセで高貴な雰囲気に
2012年10月、ご夫妻で夜に、東京都千代田区の国立劇場を訪問され、文化庁芸術祭オープニング公演「伝統音楽の美―雅楽―」をご鑑賞。療養中の雅子さまは、6~9月に営まれた三笠宮家の寛仁さまの葬儀関連行事に参列しましたが、外出を伴った公務をするのは、この年の5月末以来約4か月ぶり。
雅子さまは、光沢感を帯びたスカートのセットアップをお召しになりご登場。暗がりの会場でも、素敵に存在感を放っておられました。オフホワイトのセットアップに合わせるように、アクセサリーもパールをセレクト。イヤリングとネックレス、リングまでパールで統一され、エレガントな雰囲気でした。