そんなことがあったので、「内転筋」という言葉はずっと頭から離れなくてね。思い出すたびスクワットをしていたんだけど、ひとり黙々と、トイレの鏡の前で腰を落としていると、「何やってんだかな~」とテンションが下がって、続かないのよ。
で、「やっぱり、あそこしかないか~」と向かった先は、冬の間、ずっとお休みしていたサーキットトレーニングのジム。
テンションあげあげの音楽で、とにかく行ったら体を動かすしかなく、しかも内転筋のためのマシンがちゃあーんとあって、「はいッ、開く。はいッ、閉じる」とインストラクターのお姉さんか横で気合を入れてくれてね。
「あら、やだ、恥ずかしい。こんなに開げちゃって」なんて考える余裕もなく、30秒間、「はいッ、開く。はいッ、閉じる」。これ、本気でやるとかなり効くよ。「股を広げる」――これは美のためには必要なのかもね。