高速艇に乗れない!?朝と夕方は定員オーバーになることも
「瀬戸内国際芸術祭2022」の舞台を結ぶ高速艇やフェリーは予約ができないところが多く、先着順(整理券配布)、島民優先となります。予定していた船に乗れないと次は数時間後というところもあり、旅の計画も変更を余儀なくされます。
特に朝一番に島へ向かう、そして公開終了後の夕方に高松や岡山の玉野などに戻る高速艇は注意が必要。フェリーと比較して乗船定員がもともと少ないうえ、芸術祭の運営を行うスタッフも乗船することから混みあいます。フェリーも一部航路については、特に夕方の便は混みあうことがあるので状況を確認しておくといいでしょう。
なお大きな島では島内の移動手段も確保を。レンタサイクルを利用する場合は、予約をしていきましょう。予約で埋まってしまい当日は借りられないことも週末を中心に発生しています。
【島内の移動手段の検討が必要な島】
直島:レンタサイクル、路線バス
豊島:レンタサイクル、原付バイク、三輪車バイク、路線バス
小豆島:レンタカー、自家用車、路線バス
本島:レンタサイクルorコミュニティバス(本数が限られる)
岡山から香川へ 瀬戸内海を移動する旅は荷物に注意
岡山県の宇野港から芸術祭の舞台の島を経由し、香川県の高松港へ(あるいはその逆)という瀬戸内海縦断ルートで旅を検討しているかたも多いのでは? その際、気を付けたいのが荷物。荷物預かりやコインロッカー等の数は、島では限られています。大きな島だと離発着で違う港を利用したいこともでてくるかもしれません。意外と荷物をどうするか?は大事なので心に留めておきましょう。
拠点を作ると安心。欲張らない&ツアー利用も検討を
初めてのかたなど慣れていない場合は、宇野港や高松港などの近隣にホテルを取り、そこを拠点に身軽に島へでかけるのがおすすめです。荷物は連泊ならお部屋に、チェックイン前後もホテルで預かってもらえますし、海外の旅行者も多かったこともあり、駅には大型のコインロッカーも豊富にあります。
また、つい予定を詰め込みがちですが、欲張らず1日1島などにすると無理がありません。宿泊施設は限られますが、お目当ての島に泊まるのも、朝夕の船の混雑を気にせずに鑑賞でき、晴れていれば星空なども楽しめます。
「複数の島を効率よく回りたい!」という場合は、オフィシャルのツアーという手もあります。ガイドが同行し、移動はチャーター船。面倒なことは、お任せでアートを心行くまで楽しみたいかたにおすすめです。
通常の旅に比べてケアも必要ですが、コロナ前は世界中から観光客が訪れた人気スポットであり、アートの祭典。好みで島や時期を選んで、ぜひお出かけください。
◆教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん
旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年よりNHKラジオ『Nらじ』月一レギュラー。トラベルナレッジ代表(https://www.travel-k.com/)。旅ブログも行っている(http://www.murata-kazuko.com/)。
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