1992年バルセロナ五輪50km競歩代表で、高齢者向けロコモ対策のトレーナーでもある園原健弘さんが、美脚を実現する「正しい歩き方」のコツを伝授!
【正しい歩き方】02 太ももの内側をぶつけるように歩く
全身を使って歩くには、脚の振り出しが大切。まずは、みぞおちから脚を振り出すようにイメージを。
「体幹の筋肉・大腰筋(だいようきん)は、第12胸椎(きょうつい)から大腿骨(だいたいこつ)の付け根につながっています。ここを使って股関節で歩くように意識しましょう」
そして、太ももの内側をこするように歩くこと。太ももの内側にある内転筋(ないてんきん)と、お尻の筋肉である臀筋(でんきん)を使うため。
「この2つのポイントを意識して脚を振り出すと、使うべき筋肉を確実に動かすことができます」
【正しい歩き方】03 かかとから着地する
振り出した脚が着地するのは、かかとの外側あたり。かかとから足裏の外側、親指へと体重を移動させて体を前へ押し出すと◎。
「膝を伸ばして歩こうと意識し過ぎると、後ろ足にブレーキがかかってしまいます。地面についているほうの膝を伸ばして、かかとで着地することだけを心掛ければ、膝は自然と伸びるもの。片脚立ちの連続が歩く動作になっている、とイメージしましょう」
ちなみに、パンプスで美しく歩くコツは…?
ハイヒールを履くと足首が固定され、足先で歩くのが難しくなる。むしろ、股関節の動きを意識するチャンス、と考えてトライを。
美しく歩くには、膝を伸ばして真っ直ぐ立つのがポイント。膝が曲がった状態で歩き出すと、膝や腰に大きな負担をかけてしまう。そして、基本よりも重心を高く、足の付け根が喉元にあるつもりで足を振り出すのがコツ。このとき、ヒールと小指や薬指が同時に着地するよう、心がけて。
正しい歩き方を会得したら、次はダイエットやむくみ改善、美肌など、目的別のコツを学ぼう!