ヒートショックを予防する、血管にいい食材
ヒートショック予防としては、血管をしなやかに保ち、高血圧や動脈硬化を防ぐことが必要です。室内外の寒暖差を小さくする基本の対策にくわえて、食事にも気をつけ、血圧が乱高下しづらい体に整えておくと、ヒートショックのリスクを下げられます。血管を若々しく保つのに効果的な食材と、それらに含まれる栄養成分を知って食事に取り入れてみましょう。
マサバ
サバの脂に含まれるオメガ3系脂肪酸のDHAとEPAには、血管をしなやかにし血液を詰まりづらくする作用があり、動脈硬化予防に有効です。
12月〜2月に流通するマサバは「寒サバ」とも呼ばれ、脂がのりおいしくなります。また、手軽にとりたい場合は、缶詰や塩サバを利用するといいでしょう。
ごぼう
ごぼうに含まれるポリフェノールの一種、クロロゲン酸には抗酸化作用があります。抗酸化作用とは、呼吸やストレス、食品添加物などを摂ることで発生する活性酸素が、血管を刺激して老化を早めるのを防ぐ働きのことを指します。
クロロゲン酸は水溶性のため、あく抜きをする際は短時間にし、みそ汁など煮汁ごと食べられる料理にするのがおすすめです。
春菊
冬が旬の春菊に多く含まれるβ-カロテンにも、抗酸化作用があります。抗酸化作用は活性酸素の害から血管を守るだけでなく、ダメージを受けた細胞の修復をする働きもあります。
春菊は生のままドレッシングなどで和えてサラダで食べてもおいしいですし、鍋物など火を通すとかさが減り、たっぷりの量を食べることができます。