日本で古くから親しまれてきた野菜の一つであるかぶは、晩秋から冬にかけて旬を迎えます。「すずなとも呼ばれる春の七草のかぶは、寒くなると甘みが増しておいしいですよ」と話す野菜ソムリエプロの福島玲子さんに、おいしいかぶの選び方と正しい保存の仕方を教えてもらいました。
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鮮度よくおいしいかぶはハリと鮮やかさで見極める
かぶは、丸い根の部分だけでなく葉も食べることができます。かぶの葉は根の部分よりも栄養豊富なので、ぜひ捨てずに調理して食べましょう。新鮮でおいしいものを選んで、食卓に取り入れてみてください。
かぶを見分けるときのチェックポイント
かぶを買うときは、まず鮮度が最もわかりやすい葉と茎を見ましょう。葉がみずみずしく、色鮮やかなものがおすすめ。茎はしっかりと固さがあるものが新鮮です。
かぶの白い部分は実ではなく根が大きくなったものです。この根の表面もチェックポイントです。根の上部がふっくらと丸く、皮にハリとツヤがあり、まっ白なものを選びましょう。
また、ずっしりと重みがあることも重要です。手にとったときに見た目よりも重い印象を受けるものは、みずみずしく栄養豊富で新鮮といえます。
表面の変色はNG!ひげ根の多さも確認
表面にひび割れやシワがあったり、茎と根のつなぎ目部分が変色しているものは収穫から時間が経っているので、避けましょう。
ひげ根もあまり多くないものが好ましいです。ひげ根が多いものは、根が十分な水分や栄養分などを土壌から吸収することができず、多くのひげ根から吸収しようとするため、味がのっていないかぶの可能性があります。