年を重ねるごとに、なぜか脂肪がつくところは同じ場所…。バストは減らさず、腰回りをどうにかしたい――など、鏡を見て脂肪のつき方が若い頃とはずいぶん変わってきたと思う人は少なくないはず。今回は、体重78kgから1年間で24kgのダイエットに成功、その後、トータルダイエットカウンセラーとして活動し現在ヘルスフードサイエンス研究家として活動中の大西ひとみさんに、気になる部分の脂肪を集中して減らすいわゆる「部分痩せ」のコツを教えていただきます。
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部分痩せはできる?できない?
一昔前までは、部分痩せは難しいと言われていましたが、最近では、それも可能であると考える研究結果も目にするようになりました。今回は私が自身の経験から、上手な部分痩せのハウツーをお伝えしていきたいと思います。
まず、体には脂肪を蓄えやすい部分と蓄えにくい部分があります。脂肪がつきやすい部位というのは、あまり動きのない体の中心部分にあたる太ももやお腹、お尻などがあげられます。一方、体の末端部分には脂肪がつきにくい傾向にあります。
私は脂肪を蓄えやすい部分、つまりお腹、お尻、太ももに関しては、過度に脂肪がついている人を除いて、実体験上、部分痩せは目指せると考えています。私自身、過去に背中側の横腹の脂肪が気になっていたことがあり、これからお伝えすることを実践し続けたことで脂肪が気にならなくなりました。
脂肪がつきやすい理由は動かしていないから
あまり動きのない部分は脂肪を蓄えやすいと言いましたが、その部分は普段からあまり動かすことがなく筋肉量が少ないと考えられるため、冷えてしまっている可能性があります。冷えている部分は血流が悪くなり代謝が低下することで、脂肪がつきやすくなると考えられます。このことから、血流をよくし筋肉量を増やすことが、お腹、お尻、太ももの部分痩せを実現するカギになると言えるでしょう。
動かしてない部位は脂肪がたまりやすい?
脂肪がたまりやすい体の部分は、普段からあまり動かしていない場合が多いです。その部分を自然に動かすことができなくなっている状態です。普段の生活のクセや姿勢なども大きく影響しており、よくよく自分の体を見ると“右の横腹の贅肉より左の横腹の贅肉の方が気になる”、なんて人もいるのではないでしょうか。
体を自然に動かすことができなくなった状態で気になる部分の筋トレをしても、筋肉が正しく動いてくれず、動かしやすい別の筋肉を使って鍛えてしまうので、気になる部分の脂肪をあまり落とせない結果になってしまいます。
部分痩せにはとにかくストレッチが有効!
まずは、筋肉が自然に動く状態にするためにその部分をしっかりストレッチなどで伸ばす必要があります。伸ばすことで硬くなった筋肉が自然に動く状態に戻りやすくなるだけでなく、血流もよくなります。
トレーニングが得意でない人は、気になる部分を伸ばすストレッチだけでも習慣化させるだけでも動きがよくなり、普段の生活の中で気になる部分を無意識に動かすことができる体になり、自然と部分痩せが目指せるようになってきます。
トレーニングをしているのに結果が出ない人は、意外とこのストレッチが不十分であることも考えられるため、まずはしっかり気になる部分を伸ばしたあとで鍛えるメニューに変更してみてください。