健康・医療

40~50代女性は「子宮筋腫」に注意!閉経前の女性が実践したい「ながらエクササイズ」と積極的に摂りたい食材

子宮筋腫の予防におすすめの栄養素&食材

ホルモンバランスが乱れると血流が悪くなり「冷え」を招きます。とくに更年期の女性はのぼせやすいのに手足が冷えるといった特徴があります。

さらに、子宮が冷えると子宮筋腫を発生させたり、悪化させたりする危険があります。冷えを改善するには、上記の章で紹介した「ながらエクササイズ」をしたり、「血行を促進する」食べ物や飲み物を積極的にとったりするといいでしょう。

クコの実をスプーンですくっている
血流を改善し体を温める効果があるルチンやヘスペリジンを含むクコの実
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そこでおすすめなのが「クコの実」(ゴジベリー)です。「クコの実」に含まれるルチンやヘスペリジンには血流を改善し体を温める効果があります。そのため、子宮筋腫の原因となる子宮の冷えや更年期特有の冷えにアプローチすることができます。

また、ビタミンA・B群・C・E、アミノ酸や鉄分などの栄養素が豊富に含まれており、貧血予防や疲労回復、美肌・美白効果が期待できる食材とされています。

クコの実はドライフルーツとして手軽に食べることができますが、デザートにアレンジしてもおいしいです。

クコの実ヨーグルト
クコの実はスイーツにアレンジしても◎
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「クコの実ヨーグルト」のレシピ

【1】クコの実(無糖)10個、水大さじ1、砂糖小さじ1を耐熱容器に入れ、電子レンジ(150〜200W)で2分加熱する
【2】レンジから出して冷めたら、無糖のヨーグルトにのせて完成

杏仁豆腐やヨーグルト、パウンドケーキに混ぜたり、サラダのトッピングとして毎日の食事に取り入れてみてください。 適量は1日あたり3〜10粒です。

女性ホルモンを整えるのにおすすめの漢方薬

子宮筋腫の原因となる女性ホルモンの乱れを整えるには、婦人科でも自然由来の治療薬として処方され、心と体の不調の根本改善を得意とする漢方薬の活用もおすすめです。

漢方茶
子宮筋腫の原因となる女性ホルモンの乱れを整えるには漢方薬も有効
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処方では、「ストレスや冷えによるホルモンバランスや自律神経の乱れを改善する」「血流を改善して子宮や卵巣の機能を回復する」「消化・吸収機能を改善して体を元気にする」といった働きをもつ漢方薬が選ばれます。

女性ホルモンの乱れにおすすめの漢方薬3つ

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

比較的体力があり、のぼせやすいのに足が冷える人に向いています。下腹部の張り、月経痛、月経異常、打撲、肩こり、めまい、のぼせなど多岐に用いられます。

→桂枝茯苓丸について詳しく知る

・通導散(つうどうさん)

下腹部に圧痛があって便秘がちの人に向いています。月経痛、月経不順、腰痛、高血圧によるめまい・頭痛・肩こりなど女性特有のさまざまな不調に用いられます。

→通導散について詳しく知る

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

下半身の冷えや貧血傾向、むくみ、めまい、頭痛、肩こりがある人に向いています。 月経不順、月経痛、冷え、不妊症、更年期障害などのさまざまな女性疾患に用いられます。

→当帰芍薬散について詳しく知る

漢方薬を始めるときの注意点

漢方薬は食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。

ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。

◆教えてくれた人:薬剤師・碇純子さん

白衣を着た女性
薬剤師の碇純子さん
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いかり・すみこ。薬剤師。
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)で情報発信を行っている。

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