ホワイトのワンショルダードレス|お気に入りドレスを“そのまま”?リメイク?個性あふれる着こなし
肩と鎖骨をきれいに見せるワンショルダードレスはフォーマルな場にぴったりです。
1985年11月、アメリカのワシントンD.C.の「ナショナル・ギャラリー」で行われたパーティーに出席したダイアナ元妃。日本人デザイナー「ハチ」が手掛けた白いドレスを着ていました。クラッチバッグとシューズをシルバーカラーに統一したコーデでした。
クリスタルビーズがあしらわれたシルクシフォン生地のドレスは、1983年6月に行われた映画『007/オクトパシー』のプレミアでも着ていたもの。
同じ服を着回すことでも知られていたダイアナ元妃ですが、同じパールのアクセサリーを合わせ、同じシルバーカラーの小物をチョイスした、ほぼそのままのコーデでした。しかも、1989年6月13日に行われた映画『007/消されたライセンス』のプレミアでも、アクセサリーは変わっていましたが、過去のコーデと同じスタイルで出席していました。
キャサリン皇太子妃も、着回しの達人として負けていません。2023年2月にロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールで開催された英国アカデミー賞(BAFTA)に、ウィリアム皇太子と共に出席。ダイアナ元妃が着ていたデザインと同じ、ホワイトカラーのワンショルダーのドレスを選んでいました。
このとき着ていたのは「アレキサンダー・マックイーン」のエレガントなドレス。歩くと肩から流れるように後ろへなびくマントのようなドレープが優雅さを演出していました。二の腕までカバーする、ブラックカラーのロンググローブと、同色のクラッチバッグが上品さをプラスしています。
このホワイトカラーのドレスは、2019年の英国アカデミー賞の授賞式でも着ていたもので、ドレスはリメイクされていて、肩にはドレープ生地ではなく、花の飾りがついていました。他にもホワイトのミニバッグや、下ろさずまとめたヘアスタイルなど、同じドレスでもガラリと印象を変えていました。
ワンショルダーのドレスで見事な着回し術を披露したキャサリン皇太子妃に対し、ダイアナ元妃は着回しというより、一枚のドレスにあえて同じ小物を組み合わせていました。その“自分らしさ”を貫いたブレないスタイルがスタイリッシュに見える秘訣なのかもしれません。