健康・医療

腰や膝、肩が痛む原因「間違った体の使い方」を簡単に矯正 整形外科医考案の「長生きストレッチ」実践法

足腰を鍛える「長生きスクワット」

渡會さん考案の「長生きストレッチ」では3つの運動を毎日実践することを推奨しています。そのひとつ目が、足腰を鍛える「長生きスクワット」です。

壁のコーナーを使えば足腰を痛めない

「立った状態からしゃがんだり、立ったりを繰り返す運動です。『腰やひざが痛いのにスクワット?』と疑問に思われるかもしれませんが、スクワットで腰やひざを悪くするのはやり方を間違っているから。よい動作で行なえば、痛めることはありません」

では、どのようなやり方が「よい動作」なのでしょうか。

「壁のコーナーにお尻をつけ、左右の壁に足とひざが接した状態でスクワットを行えば、正しくできます。壁を背にしていれば、もし倒れたとしても壁が支えてくれるので安心です」

最初は違和感があるかもしれませんが、1週間ほどで慣れて、やりやすくなる人が大半だそうです。5回を1セットとし、1日10セットが目標です。

壁のコーナーを利用する「長生きスクワット」(渡會公治『長生き足腰のつくり方』より)
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背骨の運動「足ふりワイパー体操」

2つ目の運動が、背骨の運動である「足ふりワイパー体操」です。

「うつ伏せに寝て、ひざを曲げ、下肢を自動車のワイパーのように左右に倒すだけです。これなら腰の痛みを感じることなく、腰を動かして体全体の筋力アップを図ることができます」

5回で1セットとし、1日3セットを目標にしましょう。

うつ伏せでひざを曲げて行なう「足ふりワイパー体操」(渡會公治『長生き足腰のつくり方』より)
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