乾燥を防ぐ保存法&茹でるコツ
青梗菜は乾燥に弱い野菜ですが、正しく保存すれば冷蔵で4~5日ほど置いておけます。
青梗菜の正しい冷蔵&冷凍保存法
青梗菜を冷蔵するときは、乾燥の対策が必須です。ラップか新聞紙で包んで、ポリ袋などの保存袋に入れてから野菜室に置きましょう。できれば畑に生えていたときと同じように縦に置くと、余計なエネルギーを使わないので、傷みの進行を防げます。
長期保存の場合は一口大にカットし、葉も茎も同様に冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ。生でも下茹でしてからでもOKです。冷凍なら1か月ほど保存ができますが、シャキシャキ感は生のものと比べて失われますので、解凍後はスープなどに使うとよいかと思います。
青梗菜の茹で方のポイント
青梗菜を冷凍保存するときは、解凍後のために固めに茹でるのがコツです。水に対して塩を2%ほど加えて沸騰させたら、まずは根元を先に10〜15秒ほど浸けたあとに、葉を入れて全体を10秒ほど茹でればOKです。塩を入れて沸騰させることで、湯温が上がり、より短い時間で火を入れることができます。
ちなみに、生の青梗菜をおひたしにするときは、沸騰したたっぷりのお湯に塩小さじ1(6g)、サラダオイル大さじ1(12g)を加えてから、根元を20~30秒茹で、続けて葉を入れて全体を10秒ほど茹でるのが目安です。茎と葉で火の通りに違いがあるので、茹でる時間に差をつけることで、どちらもほどよい柔らかさになります。そして、サラダオイルを入れることで、色つやがよくなるうえに、青梗菜に豊富なβ-カロテンの吸収率を高めてくれます。
◆教えてくれたのは:野菜ソムリエプロ・福島玲子さん
ふくしま・れいこ。野菜ソムリエプロのほか、アスリートフードマイスター2級、ジュニア食育マイスター、食の検定1級、ベジフルカッティングスペシャリスト、エコクッキングナビゲーターなど多数の資格を持ち、日本野菜ソムリエ協会創立 20 周年記念事業『野菜ソムリエ名鑑 vol.1』に掲載されている。現在は、“野菜や果物から健康に”との考えを大切に講演・セミナー講師、イベント・セミナー運営サポート、コラム、料理教室、レシピ開発や監修・ジュニアアスリートの栄養指導・など、多岐にわたって活動中。https://ryufrei.com/
構成/イワイユウ