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高層ビルに日本庭園が!ルーフトップテラスのある都内の注目ホテルには、どんな癒し空間が広がっているのか?

(ONE@Tokyo)
ルーフトップテラスのある都内の注目ホテルには、どんな癒し空間が広がっているのか?(ONE@Tokyo)
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お盆が過ぎ、8月も後半へ。今からでも間に合う、都心にある開放感あふれるルーフトップテラスが魅力の癒しホテルを旅行ジャーナリストの村田和子さんが紹介。いつもとは違う東京の楽しみ方、教えます。

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夏の旅計画をしそびれたかた、秋にむけてどこかへというかたにもおすすめ! 東京の真ん中で風と空を感じる「ルーフトップテラス」がある私のイチオシホテルを紹介します。

自由に使える屋外スペースがあると、滞在の楽しみが広がります。もちろんテラスだけではなく、他の施設や滞在のクオリティが素晴らしい、心と体の疲れを癒すホテルを厳選してお届けします。

都会の中のオアシス…自然を感じる4つの庭を構える「庭のホテル 東京」

美しいモダンな和をコンセプトに2009年に開業した「庭のホテル 東京」。館内は日本の伝統文化と自然が織りなす寛ぎ空間が広がり海外のかたにも人気です。

ホテル名の通り、緑が多く四季折々の自然を感じる(庭のホテル 東京)
ホテル名の通り、緑が多く四季折々の自然を感じる(庭のホテル 東京)
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昨年3月にリニューアルし、四季の自然を愛でる4つの庭が登場しました。そのひとつ、15階のルーフトップテラスは、日本庭園の植栽に床は黒御影石で石舞台を表現。

15階のルーフトップテラス(庭のホテル 東京)
15階のルーフトップテラス (C)Forward Stroke(庭のホテル 東京)
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一帯は高い建物が少なく高層ビルの夜景も美しく、思い思いにくつろぎながら、都会のパノラマと日本の美・自然を満喫できます。(オープン時間8時~22時)

さらに3階には、宿泊者専用ラウンジに続くように緑豊かなテラスが配されています。

ラウンジに続くウッドデッキテラス(庭のホテル 東京)
ラウンジに続くウッドデッキテラス(庭のホテル 東京)
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目を引くのが6mという巨大な岩をつたう水が作り出す水盤。あたりの景色が映り込む姿が美しく、水の流れがなんとも風流。

昼と夜では違った表情をみせてくれ、見飽きることがありません。そして、この景色を眺めながらいただけるのが、スタッフが心を込めて淹れてくれる日本茶やサイフォンコーヒー(提供時間は16時~20時)。

お茶の提供は、スタッフもお客様と触れ合う時間となり貴重だとか(庭のホテル 東京)
お茶の提供は、スタッフも「お客様と触れ合う時間」となり貴重だとか(庭のホテル 東京)
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他愛ない会話をしながら、飲み物のできあがりを待つひととき。豊かな香りを楽しみながら眺める緑に囲まれた空間は、東京の真ん中とは信じがたい、極上の時の流れを感じます。

サイフォンで淹れたコーヒーの香りと味は格別(庭のホテル 東京)
サイフォンで淹れたコーヒーの香りと味は格別(庭のホテル 東京)
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リニューアルに伴い客室も備品が新しくなり、新しい和室タイプの客室も登場。またアロマが漂う中、癒しの映像と音響を傍らにマッサージチェアが楽しめるリラクゼーションルームも新設されました。ウェルネスにもこだわるサービスも拡充され、思い思いの過ごし方ができます。

客室の心地よさはそのままに。(庭のホテル 東京)
客室の心地よさはそのままに。備品は新調(庭のホテル 東京)
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1階の中庭は、武蔵野の雑木林をイメージ(庭のホテル 東京)
1階の中庭は、武蔵野の雑木林をイメージ(庭のホテル 東京)
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■庭のホテル 東京  http://www.hotelniwa.jp/

カメラに納まらない!大迫力の東京スカイツリーを見上げる極上ルーフトップ「ONE@Tokyo」

2022年11月に、4路線が乗り入れる東京・押上駅より徒歩3分の場所にオープンした「ONE@Tokyo」。道行く人が二度見する、異彩をはなつユニークな外観のホテルは、世界的な建築家、隈研吾氏の監修です。

異彩をはなつユニークな外観(ONE@Tokyo)
異彩をはなつユニークな外観(ONE@Tokyo)
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館内は、隈研吾氏の特徴である温もりのある「木」と、ホテルのある下町の工場から着想を得た「工業的なマテリアル」がコラボし、スタイリッシュだけど温かい、遊び心のある空間を作り出します。

客室の一例。マテリアルがユニーク(ONE@Tokyo)
客室の一例。マテリアルがユニーク(ONE@Tokyo)
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館内に入ると、全長15mのカウンターが特徴的な「@lobby cafe (ロビーカフェ)」。ドリンクやおやつが宿泊者にふるまわれ、全面ガラス張りの明るいスペースは仲間との語らいやワーケーションにもぴったりのラウンジスペースです。

@lobby cafe (ロビーカフェ)」。営業状況確認(ONE@Tokyo)
@lobby cafe (ロビーカフェ)(ONE@Tokyo)
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そして最上階には、東京スカイツリーの絶景が楽しめる極上ルーフトップ。あまりに近すぎて東京スカイツリーの全景を写真に納めるのが難しいほど。おしゃれなソファやテーブルも用意されているので、ゆっくり寛ぐのもよさそうです(ルーフトップのオープンは8時~22時 ※時期により変更の場合あり)

180度の開けた空間は、東京では貴重なスポット(ONE@Tokyo)
180度の開けた空間は、東京では貴重なスポット(ONE@Tokyo)
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ルーフトップのおすすめ時間帯は日没前後。変わりゆく空の景色と、灯りがともったスカイツリーとのコラボは、館内と同様に自然と人工が融合し、素晴らしい光景を作り出します。

(ONE@Tokyo)
ソファに腰掛けると東京スカイツリーの全景が目線に(ONE@Tokyo)(ONE@Tokyo)
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■ONE@Tokyo https://www.onetokyo.com/

銀座で温泉&サウナを楽しんで、スカイテラスでととのう「天然温泉 七宝の湯ドーミーインPREMIUM銀座」

「天然温泉 七宝の湯ドーミーインPREMIUM銀座」は、2023年2月にオープン。2023年6月26日に開業した「ドーミーイン青森」に続き、2番目に新しいドーミーインです。(2023年8月現在)。アプローチには緑や水が配され、アート作品が出迎えるなど、今までのドーミーインとは一線を画した雰囲気が外観からも漂います。

彫刻作品が出迎え、中に入るとオリジナルのアロマの香りに癒される(ドーミーインPREMIUM銀座)彫刻作品が出迎え、中に入るとオリジナルのアロマの香りに癒される(ドーミーインPREMIUM銀座)
彫刻作品が出迎え、中に入るとオリジナルのアロマの香りに癒される(ドーミーインPREMIUM銀座)
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ドーミーインといえば人気なのが温泉。「ドーミーインPREMIUM銀座」は地下に大浴場があり、入り口には大谷石の彫刻、壁面にはアートが飾られるなど、大浴場へのアプローチにも、高級温泉旅館の雰囲気が漂います。

正面が大谷石の彫刻。高級旅館さながらだが、湯上り処にはアイス、約1500冊の書籍や漫画がそろうドーミーぶんこも健在(ドーミーインPREMIUM銀座)
正面が大谷石の彫刻。高級旅館さながらだが、湯上り処にはアイス、約1500冊の書籍や漫画がそろうドーミーぶんこも健在(ドーミーインPREMIUM銀座)
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温泉は、弱アルカリ性の黒湯の天然温泉で、ガラス越しに玄関アプローチから垣間見られた水と緑と岩の織りなす庭園を望む風情ある空間。もちろんサウナも併設されています。

温泉は、弱アルカリ性の黒湯の天然温泉(ドーミーインPREMIUM銀座)
弱アルカリ性の黒湯の天然温泉。庭園を望みながら癒される(ドーミーインPREMIUM銀座)
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そして温泉を楽しんだあとにぜひ訪れたいのが、最上階にあるスカイテラス。

東京の空を存分に。特別感のあるスカイテラス(ドーミーインPREMIUM銀座)
東京の空を存分に。特別感のあるスカイテラス(ドーミーインPREMIUM銀座)
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スカイテラスにはパラソルや自動販売機が置かれていて、宿泊者は自由に利用できます(テラスのオープン時間:5時~11時、15時~25時 ※悪天候時閉鎖)。温泉後に乾杯すれば、東京・銀座にいるとは信じられない不思議な気分に。

身も心もととのうスカイテラスと温泉の相性は抜群で、1人でも2人でも、グループでも楽しめます。夏場は暑さが和らぐ夕方から夜の時間帯、少し季節が進んで秋の気配を感じる頃なら日中も気持ちよさそうです。

お目覚め後も、朝日を浴びながらストレッチするなど、いろいろと活用できそうです。

なお朝食は、ドーミーイン初のハーフビュッフェ。松花堂弁当に加え、約30種類のお料理が並ぶビュッフェから好きなものを好きなだけ。宿をあとにするときには足取りも軽くなります。

食事も温泉旅館の朝!という雰囲気(ドーミーインPREMIUM銀座)
食事も温泉旅館の朝!という雰囲気(ドーミーインPREMIUM銀座)
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最上階には畳敷の和風プレミアムフロアを用意(一部客室は檜風呂付)
最上階には畳敷の和風プレミアムフロアを用意。一部客室は檜風呂付(ドーミーインPREMIUM銀座)
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最上階には畳敷の和風プレミアムフロアを用意(一部客室は檜風呂付)
ルーフテラスからの景色も楽しめる(ドーミーインPREMIUM銀座)
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温泉旅館気分をより味わいたいかたは、最上階の和風プレミアムフロアがおすすめ。畳敷きの廊下、客室も和の雰囲気で、このフロアだけの特別なサービスも受けられます。

■天然温泉 七宝の湯ドーミーインPREMIUM銀座 https://www.hotespa.net/hotels/ginza/

いかがでしたか? 夏の終わりから秋にかけては、ルーフテラスも気持ちいい季節になります。ぜひ、お気に入りをみつけてぜひお出かけくださいね。

◆教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん

村田和子さん
旅行ジャーナリスト・村田和子さん
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旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年より7年間、NHKラジオ『Nらじ』月一レギュラーを務めた。トラベルナレッジ代表(https://www.travel-k.com/)。旅ブログも行っている(http://www.murata-kazuko.com/)

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