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「こんなに軽くてゴミを吸い取れるの?」軽量コードレススティッククリーナーのメリット・デメリットを家電ライターが解説

コードレスクリーナーで床のキワを掃除する手元
かつては小さなタイプが主流。今、コードレスクリーナーはどんどん軽量化している(Ph/イメージマート)
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コンセント要らずで、必要なときにさっと手に取り気軽にゴミを吸引できるコードレスクリーナー。8月には日立から、「牛乳パックより軽い」という0.97kgの超軽量コードレスクリーナーが発売され、話題になっています。コードレスクリーナーがどんどん軽量化する今、その背景と、軽量コードレスクリーナーのメリット・デメリットを、家電ライターの田中真紀子さんに教えてもらいます。

「吸引力の優れたクリーナーは重い」というイメージに変化が

田中さんによると、コードレスクリーナーは「軽量」でありながら、吸引力も優れたモデルが増えてきたそう。

シロカ『2wayコードレススティッククリーナーかるピカパワーSV-SP351/371』で床を掃除している
シロカの『2wayコードレススティッククリーナーかるピカパワーSV-SP351/371』は、床と並行にしてもヘッドが浮かないため、ソファやベッド下の掃除にも便利
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「軽量に限定して言えば、ごく簡易的なタイプの中には以前から1kg前後のものもありました。ですが、近年進んでいるのは、日常的に使える吸引力を備えた、軽量モデルです」(田中さん・以下同)

さかのぼれば、コードレスクリーナーが出たばかりの頃は、2㎏を超すコードレスクリーナーが一般的だったそう。

「世界初のコードレススティッククリーナーは2004年、スウェーデンの家電メーカー・エレクトロラックスから『エルゴラピード』初号機として登場しました。当時、コードレスという利便性とおしゃれなデザインが斬新で、インテリアショップでよく見かけた記憶があります。重さは約2.5kgと、そこそこ重め。

その後、話題になったのは2011年にダイソンから登場したコードレスで、重量は約2.2kg。以降、日本のメーカーからも続々コードレスクリーナーが登場し、市場が活気づいてきました」

なぜ2㎏台のコードレスクリーナーが多かったかというと、吸引力を求めるには重量化が避けられなかったから。

「コードレスは床置きのキャニスターと違って、その重さが操作性や疲れやすさに大きく影響します。そのため、軽量化は当然ながらニーズがありました。しかしながら、キャニスターに代わる吸引力を求めると、重量化は避けられず、ハイパワーで重いモデルが多い時期があったのです。

以降、メーカーの開発努力で、徐々にモーターや材料の軽量化が進んでいき、今では1kg前後でもハイパワーなモデルが増えてきました。そして今、多くのメーカーが『吸引力重視タイプ』と、『吸引力と軽さのバランスタイプ』を出し、ユーザーが必要に応じて選べるようになってきました」

「吸引力重視タイプ」と「吸引力と軽さのバランスタイプ」、どっちを選ぶ?

では、ユーザーは「吸引力重視タイプ」と「吸引力と軽さのバランスタイプ」、どちらを選ぶとよいのでしょうか。

日立『すごかるスティック PV-BS1L』を壁のフックにかけて、充電している部屋
日立『すごかるスティック PV-BS1L』は、3kgのボウリング玉を持ち上げる吸引力もウリ
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まずは、「吸引力と軽さのバランスタイプ」がおすすめなのは、こんな人。

「コードレスのメリットは、使いやすい場所に立てておき、ゴミが気になった時にサッと使える点です。ふだんはキャニスター式や重量があるパワフルなものを使っているけれど、ちょこちょこ掃除で使いたい人、力に自信がない人に、“サブ機”として重宝するでしょう。

ただし、前述のように軽量を重視したモデルは、パワーを重視したモデルに比べて吸引力が落ちるものが大半です。軽いに越したことはないのですが、メイン掃除機として使いたい場合は、軽量モデルでは不満に思う人もいるかもしれません」

つまり、メイン掃除機としてコードレスを使いたいなら、多少重くても、「吸引力重視タイプ」がおすすめとのこと。

一方で、ハンディにしたときの使いやすさもチェックポイントだと、田中さん。

「全体の重量スペックは普通、つまり軽量を謳っていないモデルでも、ハンディにしたときに軽くて使いやすく吸引力もしっかりしているものもあります。ハンディとしての性能を確認するのもひとつの方法です」

最後に、おすすめの軽量コードレスクリーナーを2点、挙げてもらいました。軽量化と吸引力、どちらも兼ね備えた、「新・両立モデル」もあり、要チェックです。

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