人に見せる機会もないからと、惰性で下着を買っていませんか? 下着は選び方しだいで、体にも心にも影響が変わると、日本フェムテック協会の代表理事で、下着コンシェルジュとしても活動する山田奈央子さんは話します。そこで、更年期世代が選びたい下着について教えてもらいました。
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健康にも影響!「締め付けない」下着を選ぶべき理由
「40代以降の女性では、下着選びのこだわりが二極化するように感じています。一枚一枚こだわって選ぶかたと、まったく構わなくなってしまうかたがいます」と山田さんは話します。
体と向き合ってサイズを見直す
40〜50代は適正サイズの変化に気づきにくい傾向にあり、小さめのショーツを身に着けている女性がとても多いと山田さんは言います。
「体重は変わらなくても、年齢を重ねるごとに体形が変化していることが多いからです。同じサイズのものを履き続け、いつのまにかショーツがきつくなっていたという人も意外といるんです。しかし自覚している人が少なく、『言われて初めて気づきました』という声をたくさん聞きます」(山田さん・以下同)
女性は年齢ともに特に下半身に脂肪がつきやすくなるので、一度サイズを見直してみる必要があります。
サイズ選びは締め付けがないことが重要
ショーツのサイズを見直すときは、太ももの付け根である鼠径部を締め付けないかどうか確かめるのが大切だといいます。
「鼠径部にはリンパ管が集まるリンパ節があります。このリンパの流れは、締め付けられると流れが滞り、体内に老廃物が溜まることで血流が悪くなって冷えの原因になるなど、さまざまなトラブルが起こります。この鼠径部まわりを締め付けずに“解放”することで、冷えの改善にもつながります」