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《小物使いが決め手》皇后雅子さまの「冬のダウン」ファッションをチェック、スタイリストが絶賛したポイント

2009年12月、天皇ご一家(当時)で、神奈川県横浜市のこどもの国をご訪問餌を上げる雅子さま
ベージュのダウンコートがおしゃれ。こどもの国(神奈川県・横浜市)で楽しそうに餌やりをされるご夫妻。悠仁さまのお姿も(2009年12月9日、Ph/JMPA)
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防寒対策にとダウンコートを着る機会の増える冬。そこで、上品な着こなしが素敵な皇后雅子さまのダウンコートファッションをチェック。カジュアル度の高いダウンコートを上品に着こなすポイントをスタイリストの横山麻里さんとともに振り返ります。

ダウンコートは引き締めカラーの服に合わせると品よくきれいめに

「まずは、引き締めカラーの洋服を合わせる。これだけで落ち着き感が出て品よくまとまります。モノトーンコーディネートや、ワントーンコーディネートは特におすすめです。カラーがシンプルなぶん、ファーやスウェードなど、異素材を取り入れると、おしゃれ度が増します。

あとは、キレイめのアクセサリーを合わせたり、バッグは小さめにしたりすると、カジュアル度が抑えられ、女性らしくまとまります。小物は大人っぽい素材を合わせると上品ですね。例えば、ファー小物や、パール、ゴールドのアクセサリーなど。ダウンコートのカジュアル度が高いので、リュックやキャンバス素材のバッグではなく、レザーやファー素材のバッグなど小物を合わせるとエレガントさもまとえます。

ショート丈のダウンコートはアクティブなイメージが強くなるので、ミドル丈~ロング丈をセレクトすると品よく大人っぽく着こなせます」(横山さん・以下同)

白のダウンコートに白のファーの帽子を合わせてエレガントに

1998年2月、長野五輪で、ジャンプノーマルヒルを観戦される天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま。カジュアルなロングのダウンコートにファーの帽子をお召しでした。

1998年2月、長野五輪で、ジャンプノーマルヒルを観戦される天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま
雅子さまは白に赤というJAPANムードたっぷり(1998年2月11日、Ph/JIJI PRESS)
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「冬のホワイトコーディネートは華やかさがありますね。カジュアル度の高いダウンコートもボリュームのあるファーの帽子や大きめのイヤリングを合わせることで、エレガントな印象になります。首元から覗く鮮やかな赤もアクセントに。コートにボリュームがあるので、少し大ぶりなデザインの小物合わせが、バランス良好。

冬に白を基調としたコーディネートは、とても映えおしゃれな印象を与えます。白のダウンは、一歩間違えると子供っぽくカジュアルになってしまいますが、同トーンのリッチなファーの帽子を合わせ、大人っぽく上品な着こなしに仕上げているのは、さすがです」

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鮮やかなパープルのカジュアルコートを主役に黒小物で上品スタイルに

1998年3月、長野パラリンピックの競技をご観戦の際は、明るいパープルのカジュアルなダウンコートをお召しでした。

1998年3月、長野パラリンピックの競技をご観戦の天皇皇后両陛下
光沢感のある黒ブーツが洗練された印象に(1998年3月6日、Ph/JMPA)
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1998年3月、長野パラリンピックの競技をご観戦の雅子さま
丸みのあるコートにタイトな黒ブーツでメリハリを(1998年3月6日、Ph/JMPA)
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1998年3月、長野パラリンピックの競技をご観戦の天皇皇后両陛下
雅子さまの当時の定番のカチューシャスタイル(1998年3月6日、Ph/JMPA)
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1998年3月、長野パラリンピックの競技をご観戦の雅子さま
イヤリングはパールをセレクト(1998年3月6日、Ph/JMPA)
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「パープルのダウンコートを主役に、他は黒で統一され、スタイリッシュな印象のコーディネートです。パンツをブーツインすることで、縦長効果が強調され、ボリュームのあるトップスに視線が行きます。小物は黒で統一しつつも、光沢感のあるブーツやバッグのパイピングで、さりげなくコーディネートにアクセントをつけていておしゃれ。きれいめのワンハンドルバッグをセレクトすることで、全体のカジュアル度が抑えられています。また、カチューシャやパールアクセサリーで女性らしさもプラスされていますね」

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ボリューミーなダウンコートにきちんと感のあるボトムや小物で大人バランスに

2006年3月にご家族3人で初めて東京ディズニーリゾートを訪れた際には、雅子さまはボリュームたっぷりのダウンジャケットをお召しでした。

2006年3月にご家族3人で初めて東京ディズニーリゾートを訪れた天皇皇后両陛下と愛子さま
襟元にもボリュームのあるダウンコートは小顔効果も(2006年3月13日)
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2006年3月にご家族3人で初めて東京ディズニーリゾートを訪れた天皇皇后両陛下と愛子さま
ボトムはきれいめパンツでカジュアル度を軽減(2006年3月13日)
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「襟元にボリュームのあるダウンコートは、ベージュカラーが上品なたたずまいですね。インナーには白タートルを合わせて、同系色でまとめることで、明るさと柔らかさを加算。きれいめにまとめつつ、ダウンコートのボタンやアクセサリーがゴールドで統一され、リッチで華やかな印象も。ボトムはセンタープレス加工のきれいめパンツを合わせ、気品漂うスタイルになっています」

→皇后雅子さまの、冬の「ファー」「ダウン」の上品な着こなし術はコチラ

シルエットがきれいなダウンコートに上品小物を合わせて洗練スタイルに

2008年1月、冬季国体開会式へのご出席などのため長野県を訪問された天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま。雅子さまお気に入りのダウンコートをお召しに。

2008年1月、冬季国体開会式へのご出席などのため長野県を訪問された天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま
ダウンコートとトップス以外はシックなブラウン系をセレクト(2008年1月25日、Ph/JMPA)
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2008年1月、冬季国体開会式へのご出席などのため長野県を訪問された天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま
ハイネックトップスにハイネックデザインのダウンコートを重ね着(2008年1月25日、Ph/JMPA)
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「ウエストのステッチデザインがポイントのダウンコート。ウエストがシェイプされ、ダウンコートなのにすっきりとした着こなしになっています。ハイネックで防寒しつつも、上半身はインナーのトップスをコートのカラーと合わせることで、バランスよく仕上がっています。

シンプルになりすぎないように、大きめのイヤリングをプラスされ、これがコーディネートのポイントになっています。色で言うと、コートとトップス以外はダークブラウンでまとめ、大人のシックなモノトーンコーディネートに。パンツには、ブーツを合わせ、色をつなげることで、スタイルアップになっています」

→皇后雅子さまの冬の華やかな帽子ファッションはコチラ

シルエットがきれいなダウンコートで上品なモノトーンコーデ

2009年12月、天皇ご一家(当時)で、神奈川県横浜市のこどもの国をご訪問。雅子さまは、ベージュのダウンコートにダークブラウンのパンツ、白のタートルネックというモノトーンコーデでした。

2009年12月、天皇ご一家(当時)で、神奈川県横浜市のこどもの国をご訪問
乗り物を楽しまれるご一家(2009年12月9日、Ph/JMPA)
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2009年12月、天皇ご一家(当時)で、神奈川県横浜市のこどもの国をご訪問餌を上げる悠仁さまと雅子さま
悠仁さまと餌やりをされる雅子さま(2009年12月9日、Ph/JMPA)
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「フードがなく、ミディアム丈のベージュのダウンコートは、きちんと感のある着こなしも、きれいめカジュアルな着こなしにもでき、万能。コートのインナーは白のタートルネックニットで、防寒しつつも、抜け感のある着こなしになっています。冬のダウンスタイルは重くなりがちですが、顔周りに明るいカラーを合わせると、軽やかな印象に。

さらにパールのイヤリングを合わせ、よりきちんと感がプラス。ボトムやバッグはダークブラウンでそろえ、ベージュのコートとのコントラストが強くないので、柔らかく優しい印象です。しゃがんだり、たくさん歩くようなアクティブなシーンでも、きちんと感を保ちつつ、大人の気品を感じさせるコーディネートです」

母娘でリンク、ミディアム丈のダウン×ダークカラーのボトムで上品コーデ

2010年3月、長野のスキーリゾートには、おそろいのコートでお出ましに。ダウンコートはこれまで何度もお召しになってきたお気に入りの1着。愛子さまとも瓜二つのコーディネートでした。

2010年3月、長野のスキーリゾートに向かう天皇皇后両陛下と愛子さま
シルエットのきれいなダウンコートは“瓜二つ”(2010年3月24日、Ph/JMPA)
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2010年3月、長野のスキーリゾートに向かう天皇皇后両陛下と愛子さま
天皇陛下(当時は皇太子)も配色がリンク(2010年3月24日、Ph/JMPA)
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「ミディアム丈のダウンコートに、ダークカラーのボトムを合わせて、Iラインが強調。ダウンコートでもシュッと引き締まって見え、きちんと感があります。また、襟元のハイネックデザインや、ウエストシェイプのシルエットがきれいめな印象に。パンツとブーツのカラーをそろえることでより縦ラインが強調され、スタイルアップにもつながっています。

明るく、上品なカラーのダウンコートは、おそろいで並ぶと、とても穏やかで素敵です。ボリュームのあるダウンコートには、ダークカラーのボトムを合わせると、視線が上にあがるので、バランスよく仕上がります」

◆ファッション解説:スタイリスト・横山麻里さん

ほどよくフェミニンで上品なカジュアルスタイリングが参考になると、同世代の女性たちからの支持多数。大人女性のファッション誌を中心にカタログや広告で活躍中。

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