
火を通すとパサつく、硬くなってしまうという悩みが多い豚肉。いつもの豚肉料理が驚きのやわらかさに仕上がるコツを、プロがこっそり教えてくれた。YouTuberで人気の料理家が手軽な定番メニューをおいしく仕上げるワザを伝授!
人気YouTuberが教える!家庭的な豚肉料理
「やわらかい豚しゃぶを作るにはゆで加減が重要。表面がポコポコ沸く程度の湯の中に肉を入れ、やさしくかき混ぜながらゆでて」と食事処さくらさん。グラグラと沸騰した湯では肉の水分と旨みが抜け、硬くなる。
「ゆでた肉を氷水で冷やさないことも大切。冷やすと肉の脂が固まる原因に。肉が温かいうちにたれと合わせることで味がなじみ、おいしく仕上がりますよ」
パパッと作れて無限に食べられる夏の定番「豚しゃぶサラダ」
火が通ったらすぐに上げ、素早くたれと合わせて
《材料》(2人分)
豚バラ肉…200〜220g きゅうり…2本 塩・砂糖…各2つまみ みょうが…3本 いりごま…大さじ2 酢…大さじ3 しょうゆ・砂糖…各大さじ1 鶏がらスープの素(減塩)…小さじ1 ごま油…大さじ1
《作り方》
【1】きゅうりはスライサーで縦にスライスしてボウルに入れ、塩・砂糖を加えてもみ込み10分おく。みょうがはせん切りにする。
【2】ボウルにAを入れて混ぜ、たれを作る。
【3】豚肉は3cm幅に切る。鍋に湯を沸かし、沸騰させてから火を弱めてとろ火にし、肉をすべて入れる。固まらないようにほぐしながらさっとゆで、ピンク色がなくなったらすぐざるに上げ水気を切る。
【4】【2】のたれに【3】を熱々のうちに入れてなじませ、水気をギュッと絞った【1】のきゅうりと、みょうがを加える。いりごまを指ですりつぶしながら加え、全体を混ぜて味をなじませる。
やわらかPOINT

【1】ゆでても硬くなりにくいバラ肉を使う。一口大に切ることでさらにほぐれやすくなる。

【2】沸騰した湯を弱火からとろ火に落とし、ポコポコする程度の湯で肉を全部入れてゆでる。

【3】肉のピンク色がなくなり火が通ったら、ざるに上げ、水分をしっかり切ってすぐたれにつける。
豚肉とピーマンで作るチンジャオロース
《作り方》(2人分)

【1】ボウルにしょうゆ・オイスターソース各大さじ1/2、酒小さじ2、砂糖小さじ1、片栗粉小さじ1/5、好みで黒こしょう適量を入れ混ぜ合わせる。
【2】別のボウルにしょうゆ・酒各小さじ1、マヨネーズ大さじ1/2、片栗粉小さじ1/2を入れて混ぜ合わせ、下味用のたれを作る。
【3】ピーマン6〜7個(200〜230g)は縦5mmの細切りにする。
【4】豚もも薄切り肉200gを1cm幅に切って【2】に入れ、汁気がなくなるまでもみ込む。
【5】フライパンに油適量を弱火で熱し、【3】を入れ、ほんのり香りが立ったらいったん取り出す。
【6】再度フライパンに油適量を弱火で熱し、【4】を入れほぐしながらゆっくりと火が入るように炒める。肉の色が変わりぷるっとしてきたら、中弱火にして【5】を戻し入れ、サッと混ぜて肉の旨みをピーマンになじませる。フライパンの端に具材を寄せ、【1】をかき混ぜてから鍋肌に入れて沸かし、具材と絡める。ごま油適量を回しかけ、具材を混ぜ合わせる。
◆教えてくれたのは:食事処さくらさん

家庭料理の魅力を伝える人気料理家。YouTube「食事処さくらの料理教室」チャンネル登録者数は約86.4万人。調味料やキッチングッズの企画・プロデュースも手がける。6月に新刊を発売予定。
撮影/玉井幹郎
※女性セブン2025年5月29日号