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【オバ記者連載9】 血圧190で気づく「健康あっての減量」

当サイトがおくる好評連載『アラ還・オバ記者の悪あがき美容道中』。現在59才、バツイチ独身、自らを「女の崖っぷちから、一歩落ちている」というオバ記者ことライターの野原広子が、美容、ダイエットに奮闘し、女を磨く日々を綴ります。オバ記者が目指すのは、還暦を迎えるその日までに人生の伴侶をゲットすること! 第9回となる今回は、オバ記者が自らの健康を顧みて思ったこと。

おそるおそる血圧計を測るオバ記者
おそるおそる血圧計に腕を入れるオバ記者
写真1枚

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夏の初め、8才年上の女友達と、駅で待ち合わせをしたときのこと。「○○に向かって進行方向のいちばん前の改札」とメールの指示された所に到着したハズなのに、友達は「どこにいるの?」。「えーっ、改札にいるよ」と何通かメールが飛び交い、やっと「○○」と、「△△」を、私が勘違いしていたことに気がついた。

20分遅れてたどり着いたときは、ショックで涙が出そうだったわ。で、謝りまくった私に、友達が言うんだよね。「うふ、あなたも老化の入り口に差しかかったってことよ」と。

「待ち合わせ場所の話をしているとき、『ん?』と疑問に思っても、そこを追及するのが面倒で『ああ、あそこね』と、いい加減に思い込むの。そのとき必ず、自分の都合のいい場所を思い浮かべているのよ」だって。

「出がけにもう一度、確認をすればいいのに、確信を持って間違えているから、そんなこと思いつきもしない」とまで言われたら、グーの音も出ないわ。さらに追い打ちをかけるように、「大丈夫。遅かれ早かれ、みんなそうなるから」と、肩をポンポン叩かれてもなぁ。

「自分の都合のいいように解釈」した結果…

ズキズキ胸が痛むことばかりだけど、時間がたつにつれて気になったのは、“自分の都合のいいように解釈する”というフレーズ。10年ほど前の冬のある日、歯科医の待合室に腕に巻く血圧計が置いてあったんで、ヒマつぶしにやってみたら、いきなり「165/88」。

「この数字って、確か?」と歯科医に聞くと、「まあ、だいたいは」とあいまい。そこで再度、測ってみたら、「155/82」で、少しは落ちたものの、「ふつう」のラインからは大きくはみ出している。

若い歯科医は、「今日は寒いですからねえ。寒い中を歩いてくると、血圧は上がりますよ」と慰めてくれ、「ですよねえ~」とにっこりしたものの、次の診察の日も、その次も、「155/82」の前後。さすがに心配になって病院に行って、降圧剤をのみ始めた…というなら、私もマトモなんだけどさ。タマネギが効くの、納豆がいいの、ダイエットすればいいのと、その場しのぎの耳障りのいい言葉にすがって、「♪おら~、血圧のことを忘れただ~」って、ほんとバカ。

やっと病院に行ったのは、朝、目が覚めたときに心臓が大きく波打って、それが止まらなくなってから。3年前のことだ。そしてしばらくは月に2度、最寄りの病院に通って、ちゃあーんと降圧剤をのんでいたのよ。ところが引っ越しだのなんだのとバタバタしているうちに、明日こそ、明日こそで、あっという間に1年半。そしたらまた心臓の存在が大きくなりだしたんで、えーい。しばらくホコリをかぶっていた血圧計に、起き抜けに腕を突っ込んだら、「190/102」だって。これがどんな数字か、スチャラカな私でもわかるわい。

やれ婚活だの、還暦ダイエットだと、威勢のいいことを言っても、すべては“健康な体”があってのことだもんね。近所のクリニックの、クールビューティ女医の言いつけに従い、神妙に血圧手帳をつけているわよ。

オバ記者(野原広子)

1957年、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。

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