梅雨真っ只中。不安定な天候が続き、だるさや食欲不振などに悩まされている人も多いのでは? 食欲がなければダイエットになってちょうどいいかも、なんて考えは不健康のもと。
そこで今回は、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんが、食欲がないときでも食べやすく、健康美に欠かせないたんぱく質をたっぷり補給できるスイーツを伝授!
湿気や紫外線や汗に悩まされがちなこの時期だからこそ、美のモチベーションを上げたいライターFが徹底レポートします!
梅雨のだるさ撃退にも!たんぱく質たっぷりのヘルシー和スイーツ
――ずんだの緑色が目にも涼やかでおいしそう!
有里:私は豆類が好きなのですが、特に枝豆は現役の頃から大好きで、食べ始めると止まらないくらい。今年も枝豆がおいしい季節になったので、ずんだ餡にしてみました。
――餡を作るのって、手間と時間がかかって大変じゃないですか?
有里:フードプロセッサーを使えば、あっという間にできます。もちろん、なければすり鉢でも大丈夫。好みに合わせて砂糖や水の量を調整すれば、誰にでも簡単に作れますよ。
――それを聞いて安心しました。おだんごには豆腐が練り込まれていて、一般的なものよりヘルシーな感じですね。
有里:はい。おだんごをはじめとする和菓子は、糖質主体のものが多いのですが、このずんだ豆腐だんごは糖質控えめですし、たんぱく質やビタミンB群などを豊富に摂れるので、食欲がないときの栄養補給やダイエット、そして梅雨のだるさの解消にもピッタリです。
――スイーツなのにそんなにたくさんメリットがあるなんて、ステキ! 楽しみです!
《材料》(約20個分)
白玉粉…100g 絹豆腐…100g 枝豆…200g(さや付きで) 砂糖…大さじ3 水…適量
《作り方》
【1】 枝豆は茹でて、さやと薄皮をむいておく。(冷凍のものでも可)
【2】 【1】をフードプロセッサーかすり鉢で細かく潰し、砂糖を加えて餡を作る。(柔らかめの餡にしたければ、ここで水を少し加える)
【3】 ボウルに白玉粉、絹豆腐を入れてよく混ぜ、耳たぶくらいの柔らかさになるよう、よく混ぜる。(豆腐だけでは硬すぎる場合は水を少々足す)
【4】 鍋にたっぷりの湯を沸かし、【3】を20等分(大きさはお好みでOK)したものを丸めて茹で、浮き上がってきたら氷水を入れたボウルに入れて冷ます。
【5】 【4】に【2】をのせて(絡めてもOK)できあがり。
美肌にもダイエットにも!おつまみのイメージを覆す枝豆の美容効果
――枝豆は私も好きですが、美容にいい食べものとは知りませんでした。
有里:枝豆というと、ビールのおつまみというイメージが強いかもしれませんが、実は美肌やダイエットに効果的な食材なんですよ。
――詳しく教えてください!
有里:枝豆の栄養のすごいところは、豆類としてのメリットと、野菜としてのメリットを兼ね備えているところ。低カロリーで食物繊維が豊富なのでダイエットに適していますし、たんぱく質やビタミンも豊富に含んでいるので、美肌作りにも有効です。
――なるほど! 結構食べ応えもあるから、食事の前に茹でた枝豆をつまんでおくと、食べすぎ防止にもよさそうですね。
有里:そうですね。血糖値の上昇を緩やかにするのにも効果的ですし、サラダやサンドイッチなどに加えれば、カロリーを抑えながらボリュームアップでき、栄養バランスも高めてくれます。
――シンプルに茹でるだけでおいしく食べられるし、手軽な枝豆ダイエットなら無理なく続けられそうです。
有里:そのままでもおいしいというのも枝豆の魅力ですよね。自然な甘味があって、砂糖などをあまりたくさん使うことなく、糖質とカロリーを抑えたヘルシーでおいしいスイーツが作れるので、ずんだ餡以外に、枝豆アイスやババロアなどもよく作っています。
――どれもおいしそう! カロリーや糖質を抑えながらおいしいスイーツを楽しめるって本当に幸せですよね。
有里:そうですよね。おまけに、ビタミンやたんぱく質など不足しがちな栄養を補えるので、言うことなしだと思います。
――本当に! 私もますます枝豆が大好きになりました!
食欲がないときでもツルッとおいしい、高たんぱく豆腐だんご
――このおだんご、豆腐がはいっているせいか、フワッと軽くて食べやすいですね。
有里:そう。豆腐だんごは、口あたりとのど越しがよくて食べやすいというのもおすすめポイントなんです。
――これなら、食欲がないときでもツルッといけますね。
有里:そうでしょう? 低カロリー高たんぱくなので、ダイエットにはもちろんなのですが、食欲がないときの栄養補給にもおすすめ。離乳食や高齢のかた向けの食事などにも応用できると思います。
――確かに、スイーツだけでなくお料理にも使えそうですね。
有里:はい。あんかけにしたり、スープの具にしたり、いろいろとアレンジできます。今回は美肌やダイエットにおすすめのレシピということで、ずんだ餡を合わせましたが、みたらしだんごやぜんざいにして楽しむのもアリです。
――シンプルな白玉と豆腐だからこそ、いろいろな楽しみ方ができますね。
有里:はい。豆腐には、女性ホルモンのエストロゲンに似たはたらきをするイソフラボンやたんぱく質が豊富で、美肌効果が期待できます。
また、ビタミンやミネラルも豊富なので、より健康でキレイになりたいなら、白玉粉だけでなく豆腐を加えておだんごを作ることをおすすめします!
――カロリーや糖質を抑えて栄養を補えるなら、惜しくないひと手間ですよね。
有里:そう言っていただけるとうれしいです。ずんだ餡を作る際も、緑色をキレイに出したいときは白砂糖がいいのですが、体のことを思うなら、三温糖などの茶色いお砂糖で作るのがおすすめです。
――なるほど! ひとつひとつの小さな積み重ねが美と健康につながると思って、おいしく食べながらキレイになる工夫と努力をしていきたいと思います。有里さん、今回も美へのモチベーションが上がるステキなレシピをありがとうございました!
有里:こちらこそ! 不安定な気候が続きますが、あとひと月もしないうちに夏本番がやってきます。今のうちにしっかりと体に向き合っておきたいですね。
たんぱく質摂取にはプロテインもいいですが、こんなヘルシースイーツでおいしくチャージするのも“アリ”だと思います!
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食欲が落ち気味のときでも、スイーツは別腹という女性は多いのではないでしょうか。ふわっと軽く、ヘルシーな豆腐だんごは、カロリーを抑えたいダイエット中にも、不足しがちなたんぱく質を補いたいときにもおすすめ。
たんぱく質やビタミン、食物繊維を豊富に含んだ枝豆から作るずんだ餡と合わせれば、美容効果もグッと高まります。
レシピ考案:市橋有里
いちはし・あり。1977年11月22日、徳島県生まれ。アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。2000年、シドニーオリンピック日本代表。「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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