スーパーへの買い物もいいけれど、お昼どきや夕方など混雑時間帯の買い物は意外とコンビニが便利。レジにずらりと並ぶことも比較的少なく、スムーズに買い物ができるからです。そこで、食のプロにコンビニでおすすめの美と健康を意識した商品を聞きました。
コンビニをのぞけば健康意識を高める商品がずらり
仕事帰りの夕方に、足りないものの買い足しやお茶請けなどを買いにコンビニに寄るという料理研究家の石川由美子さん。ついでに、流行りのものや新商品チェックも欠かさないそうで、よく利用するのは、セブン-イレブンやローソン。どちらも品揃えが豊富で、買ってみたくなる商品が多いからだと言います。
“買ってみたくなる”というは、わかりやすい栄養表示の商品のことで、健康維持に役立っているのだとか。詳しく教えてもらいました。
◆「たんぱく質」「低糖質」などわかりやすくて選びやすい
「健康面を気にしていても忙しくて作る時間が取れないかたは、揚げ物の多いお弁当より健康軸の飲料とサラダやたんぱく質を摂れるものなど、自分が不足している栄養を考えて組み合わせて購入できるのが利点だと思います。例えば、セブン-イレブンの『たんぱく質10gの豆腐バー』は、不足したたんぱく質が気軽に足せる商品。ドライの商品でなく作る発想がすごいと思いました。
寄る時間が夕方なのでその日の食のバランスがどうだったかを考え、不足しているものや食物繊維が豊富なもの(腸に良いもの)を選ぶようにしています。人気商品や新商品は、どんな味が好まれているのか気になるものを購入します」(石川さん・以下同)
『7プレミアム オリーブオイルさば』(セブン-イレブン)
エクストラバージンオリーブオイルをふんだんに使用したさば缶。さばのうま味で芳醇なドレッシングになったオイルを生野菜にかけてさばと一緒に食べるのがおすすめ。1缶150g入りで440kcal。たんぱく質は21.9g、脂質は39.0g含まれ、糖質は0。
●洋風にもアレンジしやすい健康のための常備食
「DHAやEPAやビタミンDが豊富なさば缶はコンスタントに食べるように常備しています。中でもオリーブオイル漬けの商品はあまり売ってないので、家にストック。さばの魚臭さもなく、さばが苦手な人にもおすすめです。
オイルごと料理に使えるので、洋風の料理にアレンジしやすいです。にんにくと赤唐辛子を炒めトマトや緑黄色野菜を加えてパスタと和えて、キャベツとクミンと炒めて、スライス玉ねぎをのせるなど、プラス1品作るときに重宝しています。DHA・EPAは酸化しやすいので、缶を開けたらその日のうちに使いきります」
『7プレミアム カットレモン』(セブン-イレブン)
料理やお酒などさまざまな用途に使用できるくし切りにした豊かな香りと酸味の強さが特長のレモン。1袋100g入りで50kcal。糖質は7.4g、食物繊維は4.1g含まれる。
●白湯や炭酸水のちょい足しにも!
「レモンは肉や魚料理に添えて、朝に飲む白湯や炭酸水などに入れてとよく使います。冷凍でストックできて、くし切りにカットしてあるので少し使いたいときに便利です。
レモン果汁の酸味が塩味を引き立てるので、料理の減塩にもつながります。他冷凍のマンゴーやブルーベリーなどのフルーツはアイス代わりにそのまま食べるのもおすすめ」
『もっちもち!玄米おにぎり 高菜明太子』(ローソン)
もちもち食感のもち種の玄米に、プチプチ食感の国産もち麦を合わせた玄米おにぎり。こだわりの海鮮だしで炊き上げた玄米ごはんに、ご飯によく合う、シャキシャキとした食感の高菜炒めに辛子明太子を和えたものが包んである。1つ194kcal。
●パサパサ感なくしっとりもちもち
「玄米を海鮮だしで炊いてあり、高菜明太子と合わせた味がシンプルにおいしい。玄米のおにぎりは、冷蔵してあるとぽろぽろパサパサとした食感になりがちですが、もち種の玄米なのでとても食べやすいです。
食物繊維が豊富なもち麦もはいっていてぷちぷちとした食感がよいアクセントになっています。国産雑穀の商品開発の仕事もしていて、普段から玄米や雑穀を食べていることもあり味には厳しいですが、こちらは本当においしいと思います」
『ドライフルーツ&ナッツ』(ローソン)
ドライフルーツの自然な甘さとナッツの食感がアクセント。クランベリーとブルーベリーはりんご果汁に漬け込み、酸味を抑えやわらかに仕上げてある。添加物は不使用。1袋216kcal。
●無添加で安心な大人のおやつ
「ドライフルーツは色を鮮やかに保つため亜硝酸塩を添加している商品が多いですが、こちらの商品は添加物不使用なので安心。
甘酸っぱいクランベリー、ブルーベリー、レーズンにカリッとした食感のナッツと一緒になっていていろいろな味が楽しめます。自宅にあるクコの実やなつめを加えて、烏龍茶などの温かい台湾茶のお供にすることも」
『クランベリーチョコレート 50g』(ローソン)
クランベリーの甘酸っぱい果肉に、ビターチョコを合わせたさわやかな味わい。カカオ分80%のチョコレートを使用し、1袋でポリフェノール735mgを摂取できる。1袋(50g)あたり256kcal。食物繊維は4.05g含まれる。
●コーヒーと相性抜群の高カカオチョコ
「高カカオでクランベリーにチョコをコーティングしてあり、1粒が小さいので少しずつつまめます。クランベリーの甘酸っぱさとチョコのビターな甘さはコーヒーとよく合います。チャック付きの袋なのでバッグに入れて携帯できるのも便利。
クランベリーは抗酸化力が強いプロアントシアニンを含んでいて、高カカオチョコレートもポリフェノールが豊富なので一緒に摂ることにより美容効果が高いのもうれしい。このお菓子シリーズは、糖質や食物繊維、プロテインなど袋に見やすく栄養表示しており、甘いものを食べたいけれど罪悪感なく食べたいと思うときに選びます」
教えてくれたのは:料理研究家・石川由美子さん
料理教室アペリーレを主宰。おもてなし料理・和菓子教室を毎月開催。フードコーディネーターとして、HP撮影のコーディネートやスタイリング、レストランや企業のメニュー開発やリサーチ、料理イベントなど幅広く活躍。
石川さんのブログ『千葉県君津市の料理教室Aperireで楽しく美味しく』。
石川さんのInstagram。
撮影・取材・文/竹腰奈生
●糖質8.7gのシュークリーム、1袋139kcalの大豆チップスなどヘルシーコンビニおやつ4品