初夏の時期に旬を迎えるびわ。やさしい甘みとほのかな酸味がおいしい果物ですが、出回る時期が短いので、見かけときにはぜひ味わってほしいフルーツの1つです。では、買うときにはどんなものを選べばいいのか、さらに栄養価などについて、野菜ソムリエプロの福島玲子さんに教えてもらいました。
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フレッシュなびわの見極めポイント&保存のコツ
新鮮なびわを見極めるポイントは産毛です。びわの表面の産毛がしっかり生えているものは鮮度がよく、産毛がないものは完熟し過ぎです。
色は濃いほうがよく、左右対称の形をしているものは、バランスよく栄養が行き渡り、順調に成長した証拠といえます。また、ヘタが折れ曲がったりせずにしっかりとしていること、表面に傷や茶色くなった部分がないことをチェックしましょう。
買ったあとの保存は、冷暗所で乾燥を避けるのがコツ
びわはデリケートなフルーツで、さわったりキズをつけたりするとすぐに傷んでしまうので、できるだけ早めに食べましょう。手に入れた当日に食べられないときは、乾燥を避けるために新聞紙に包んで、風通しのいい冷暗所に置くといいですよ。高温多湿に弱いので、注意してくださいね。
保存の目安は2~3日程度ですが、どうしても2~3日以内に食べられないというときは、コンポートやシロップ煮に加工するのがおすすめです。
褐変に注意&皮を剥くときは下部から
びわは褐変(かっぺん)するフルーツです。皮をむいたあと、そのまま放置すると、黒ずんで茶色がかった色に変化してしまいます。りんごと同じように、塩水やレモン水に浸すといくらか色止めができますが、皮をむくのはできるだけ食べる直前にしましょう。
また、皮をむくときはお尻側からはがすときれいにむけますよ。