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夏のおしゃれはサンダルが決め手!老けて見えない選び方をスタイリストが指南

パーソナルスタイリストの杉山律子さん
アラフィフが気をつけるべきサンダルの選び方とは? パーソナルスタイリストの杉山律子さんが解説(Ph/黒石あみ)
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すでに真夏の暑さが到来している今夏ですが、夏のおしゃれのマストアイテムといえばサンダル。“スポサン“など、デザインのトレンドはあるけれど、アラフィフともなれば流行を追うだけだと失敗する可能性も。そこで、大人が素敵に見えるサンダル選びのコツをパーソナルスタイリストの杉山律子さんに教えてもらいました。

流行のスポーツサンダルはNG ご近所スタイルになる可能性大!

サンダルを上手に取り入れれば夏のおしゃれが格段にグレードアップすること間違いなしですが、どんなデザインを選べばよいのでしょうか。流行のスポーツサンダルは履きご心地もよさそうなので、つい手を出してしまう人も多いはず。

「スポーツサンダルはぽってりとしたデザインなので、アラフィフが取り入れるとカジュアル感が強くなりすぎる傾向に。さらには、無理な若作りに見えてしまう危険もあります。

全身のコーデを完璧にできる上級者ならスポーツサンダルで足元だけ外す、というテクニックを使うこともできますが、おしゃれ初心者には実は難しいんです。一気に普段着感が出てご近所スタイルになってしまうので注意しましょう」(杉山さん・以下同)

肌の露出度が高い、華奢でシンプルなデザインが品よくまとまる

アラフィフが失敗しないサンダルは、肌の露出度が高く、コンパクトなもの。具体的には、甲の部分にベルトが横1本はいっただけのシンプルなデザインがベストです。

白いTシャツに白いスパート、ハットを被り、足元は細めストラップのサンダルを履いた女性とスポーツサンダルを履いた足元のイラスト
今流行りのスポサンも、アラフィフには要注意。フラットでも品のあるデザインを選びたい(イラスト/飛鳥幸子)
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「華奢なデザインの方がアラフィフは品よく見えるんです。ファッションのコーデにおいて、足元の抜け感はとても大事。足の甲を見せると、全体のバランスが取りやすくコーデもまとまるので、おしゃれ感をアップするうえで大きなポイントになります。

さらにシンプルなので他のコーデの邪魔をせず使いやすいというメリットも。サンダルをコーデの主役にするのなら別ですが、デザインの凝ったものはコーデの邪魔になることが多いんです。

ショップで選んでいるとデザイン性の高いものに目がいきがちですが、過度なデザインは返って“老け見え”につながってしまうこともありますよ」

サンダルはフラットなものでOK!ジャストサイズが歩きやすく見た目も◎

アラフィフになるとヒールの高い靴は敬遠してしまうという人も増えてきますが、サンダルのヒールはどれくらいの高さを選ぶべきでしょうか? 近年のトレンドではほぼフラットなタイプが主流で、ラクなはき心地のものも多数登場しています。

「サンダルはペタンコでもOK。高くても2~3cm程度がいいでしょう。ヒールの高いサンダルは、古くさい印象になるので気をつけましょう。

サンダルはサイズ選びも大切。サイズが合っていないと歩きづらく、見た目もよくないのでジャストサイズを選びましょう。また、かかと部分が余ってしまうと格好悪いので、悩んだら気持ち小さめを選んで。

実際に履いてみてホールド力があるかどうかも確かめます。足首にストラップがあるとホールド力はアップしますが、ストラップは主張が少ないデザインがベターです」

色は迷わず黒をチョイス どんな服にも合い、足元を引き締める効果も

ショップに並んだ色とりどりのサンダルを眺めていると、ついきれいな色を手に取ってしまいがちですが、杉山さんのイチオシは黒。

「まずは黒をチョイス。黒なら合わない色がありません。肌の露出面積が大きい分、黒のようにパキッとした色を持ってきた方が肌とのメリハリがつき、足元を引き締める効果がありますよ」

アラフィフのおしゃれに無理な若作りは禁物。杉山さんのアドバイスをもとに大人に似合うデザインを取り入れて、今夏は足元からアップデートしてみましょう!

◆教えてくれたのは:パーソナルスタイリスト・杉山律子さん

パーソナルスタイリストの杉山律子さん
パーソナルスタイリストの杉山律子さん(Ph/黒石あみ)
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一般社団法人スタイリストマスター認定協会代表。映画や広告、音楽業界など幅広い分野でスタイリストとして活躍後、結婚・出産を経て、2016年よりパーソナルスタイリストとして活動開始。顔立ちや体型、内面からのぞく雰囲気に合わせた「一番、素敵に見えるスタイル」の提案に定評がある。著書に『手持ちの服でなんとかなります』(サンマーク出版)などがある。https://ameblo.jp/stylejiyugaoka719

取材・文/青山貴子

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