「美は自律神経を整えることから」を掲げ、ナイトケアアドバイザーとして活躍中の小林麻利子さん。
就寝前に自律神経を整え、良質な睡眠をとることで8キロものダイエットに成功した小林さん自身の体験を生かした「うっとり美容」を提案している。前回までは熟睡スイッチをONにし、ダイエットにも効果的な「眠活ダイエット」をご紹介してきた。
【眠活ダイエットの記事はコチラ】
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今回からは、キレイに痩せたい部位にダイレクトにアプローチする「風呂トレ」を指南してもらう。良質な眠りを得ることにもつながるから、睡眠に問題を抱える人も要チェック!
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睡眠にとって入浴は大事なプロセス
お風呂の中で行うトレーニング「風呂トレ」は、入浴によって熟睡スイッチをONにしながら、ダイエット効率を上げるもの。まずは、なぜ入浴すると良質な睡眠につながるのか? そのメカニズムについてご説明します。
人の体温には、体の表面の「皮膚体温」と体の中心部の「深部体温」があります。日中、深部体温が高くなることで交感神経が優位に、夜にはこれが低くなるので副交感神経が優位になります。これにともなって、深部体温が下がりはじめると眠くなり、明け方に深部体温が上がりはじめると目が覚めやすくなります。
眠くなると手が温かくなるといわれていますが、これは眠るための準備。体の表面が温かくなるのは、体の内部の熱を放散して、深部体温を低下させるため、と考えられています。つまり、深部体温を上手に下げることが、良質な睡眠を得る秘訣なんです。
深部体温を低下させるのに、もっとも適しているのが入浴。お風呂に入ると、血流が促進され、皮膚体温が上がります。手足の先端や皮膚から体外に熱が逃げるため、通常よりも深部体温が下がるのです。この体温の変動幅が大きく、かつ、体温が低下する時間が短いほど、睡眠を持続させる時間が長くなります。
だから、良質な睡眠を得たいなら、入浴を習慣化することがとても大切。しかも入浴しながらトレーニングすると、美痩せ効果を楽に得ることができるんです!