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更年期で高まる「痛風」のリスク!プリン体に注意、でも「ビールだけじゃない」気をつけたほうがいい食べ物

高尿酸血症・痛風を予防する方法

尿酸の生成の亢進や尿酸の排泄をしにくくする「内臓脂肪」の代謝と、尿酸の素となる「プリン体」の多い食事を避けることが、高尿酸血症・痛風の予防につながります。

適度な運動を心がける

内臓脂肪を代謝し、痛風の原因となる高尿酸血症の予防によいとされる運動は、ウォーキングなどの軽い有酸素運動です。運動習慣のない人は10分からはじめ、徐々に分数を伸ばし、最終的には毎日30分行うことを目指しましょう。

なお、尿酸の生成を促進し、尿酸値が上昇する恐れのある激しい運動や無酸素運動(短距離走や筋力トレーニングなど)は、高尿酸血症や痛風の予防にはおすすめしません。

ランニングしている女性
痛風の予防には適度な運動が◎
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プリン体の多い食べ物を避ける

痛風の原因とされるプリン体は、分解時に尿酸が生成されます。そのため、体内にプリン体が多くなるとそれに伴って尿酸も増えるので、鶏レバー(312.2mg)、マイワシの干物(305.7mg)、豚レバー(284.8mg)、真アジの干物(245.8mg)、牛レバー(219.8mg)、カツオ(211.4mg)などプリン体が多く含まれる食事は避けましょう(()内は100gあたりのプリン体含有量)。

なお、プリン体含有量の指標は、食品100g中に200mg以上が「多い」、300mg以上が「極めて多い」とされ、プリン体の摂取制限量は1日400mgに設定されています(公益社団法人 痛風・尿酸財団「食品・飲料中のプリン体含有量」https://www.tufu.or.jp/gout/gout4/447)。

ビールと焼き鳥
痛風にビールがNGと言われる理由って
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また、プリン体が多いイメージのある「ビール」ですが、100ml中に含まれるプリン体は3.3〜6.9mgで、「多い/極めて多い」には該当しません。しかし、アルコールは体内で分解される際にプリン体と「乳酸」が産生されます。この乳酸に、尿酸の体外への排出を阻害する働きがあるのです。

ビールから直接プリン体を摂取したうえ、アルコールの分解時にプリン体が増え、さらには尿酸の排出を阻害するという悪循環が生まれるため、ビールの飲みすぎには注意が必要です。

高尿酸血症・痛風の予防のためには、1日のアルコールを20~25g以内にとどめることが推奨されます。ビールは中瓶1本、日本酒は1合、ワインはグラス1杯、ウイスキーはダブル1杯までが目安です(痛風と核酸代謝 第41巻 第2号「アルコールが尿酸代謝に悪い理由」https://www.jstage.jst.go.jp/article/gnam/41/2/41_228/_pdf)。

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