まずは紙ショーツを渡され、「これ一枚になってください」といわれるのは、ふつうの全身エステと同じ。でもサロンなんていったいいつ以来かしら。ショーツを広げてみて、「入るかな」と心細くなっていると、「大丈夫です。フリーサイズですから」と、極細のTさんは言う。そのフリーサイズがはけるか怪しいんだって!と心の中でぶつぶついいながら素っ裸になって、「ふんっ!」と持ち上げたら、あら、はけた!
それからうつぶせになって、オイルを塗った背中を大きくマッサージされ、ふくらはぎ、ひざの裏、太もも、お尻をグリングリンと刺激。尻っぺたをグーでぐいぐい持ち上げられるのがこんなに気持ちいいなんて…。
それから、あれやこれや、ここも、あそこも、「痛気持ちいい~」だったり、「ああ、いい」だったり、「おお、そこそこ」と思わず声をあげたりして、最後は頭のツボをふんわりと押さえてオシマイ。
聞けば、Tさんは子供のころから家族にマッサージをするのが好きで、卒業して選んだ職業がこれだったそう。英国式の店長をしながら学んだバリ島式に、さまざまなものを取り混ぜて最後の頭のツボ押しは、アメリカのものなんだって。
「血流をよくしたり、リンパの流れを促進するバリ島に古くから伝わる伝統的な施術をベースに、筋肉の奥深くのコリをほぐします。体の中から元気にきれいになりましょうという施術」だそう。