2018年、55歳|平成最後の誕生日、皇后となる決意を
翌年の5月1日の新天皇即位と同時に新皇后となられるのを前に雅子さまは、「この先の日々に思いを馳せますと、私がどれ程のお役に立てますのか心許ない気持ちも致します」としつつ、「国民の幸せのために力を尽くしていくことができますよう、研鑽(けんさん)を積みながら努めてまいりたい」とつづられました。
誕生日に公開された写真では、ボウタイの白いブラウスに、ボルドー色のカーディガン、白のパンツという装い。胸元の一連パールのネックレスがボウタイにかかり、華やかさを底上げ。シンプルなコーディネートにパールのネックレスやイヤリングがよそ行き感をプラスしています。
2017年、54歳|新皇后に向け、両陛下のこれまでの歩みに経緯と感謝
2019年5月1日から新皇后となることについて、「これから先のことを考えますと、身の引きしまる思いが致します」と心境をつづられました。
現在の上皇上皇后両陛下に「両陛下のこれまでの歩みに、心からの敬意と感謝の気持ちを申し上げたい」としたうえで、「皇太子殿下をお支えしつつ務めを果たしていくことができますよう、努力を重ねて参りたい」と述べられました。
また、適応障害で療養生活が続くなか、この1年間は国内で外出を伴う活動は64件と、ここ数年で最多だったこともあり、「できることが少しずつ増えてきたことをうれしく思い、今後とも快復に向け努力を続けたい」とつづられていました。
公開された写真では、雅子さまが度々お召しになるお気に入りのボルドーカラーのロングカーディガンに、同色のパンツをというセットアップのコーディネート。ノーカラーのカーディガンは丈も長く、裾がプリーツデザインの華やかなシルエット。アクセサリーは黒のパールをお召しになり、コーディネートのアクセントに。
2016年、53歳|愛子さまとのご公務が増え、成長を感じた年
この年の8月、当時の天皇陛下(現在の上皇陛下)が象徴としてのお務めについて「お気持ち」を表明されました。雅子さまはお誕生日にあたってのご感想のなかで、「厳粛な思いで拝見し、陛下のお気持ちを重く受け止めております。お身体を大切になさり、永くお健やかにお過ごしになりますよう心よりお祈り申し上げます」とつづられました。
また、この1年で、愛子さまを伴っての公務の機会が増えたことについても触れ、「皇族としての自覚と役割を学びつつあるようにも感じます。色々な経験を積みながら、より大きく成長していってもらえるよう願っております」と述べられました。
ベージュのガウンに同じくベージュのパンツ、インナーは白というシンプルでリラクシーなコーディネート。しかしながら、パールのネックレスやイヤリングがアクセントとなり、上品な雰囲気に。ガウンは、部屋着感を感じさせるカジュアルなアイテムですが、存在感のあるアクセサリーをつけることで、部屋着感を打破できます。
この日は、陛下と愛子さまもカーディガンをお召しになり、色はそろってベージュトーンという微笑ましいリンクコーデ。主役である雅子さまが一番明るいトーン。さらには、インナーを白にすることで、表情を明るく見せてくれます
2015年、52歳|12年ぶりの園遊会出席など快復に向け大きく前進
「今年は戦後70周年にあたり、1年を通じて平和の尊さに思いを寄せる大切な年でした」と振り返りました。
この年、雅子さまは7月にトンガを訪問したほか、12年ぶりに園遊会に出席されました。雅子さまはトンガや福島、鹿児島を訪れた1年について「温かく迎えていただきましたことは、私にとりまして大きな励みになりました」とつづられ、「快復に向けての努力を続けていきたい」と抱負を述べられました。
誕生日に合わせて公開された写真では、雅子さまは白のタートルネックにガウン、ベージュのパンツという装い。愛子さまもスロベースのアーガイル柄のニットにベージュのスカート、陛下はブルーのシャツに黒のパンツという優しい色合いでおまとめに。
雅子さまはハーフアップにしたヘアスタイルに存在感のあるイヤリングでリラックスコーデに昇華。落ち着いた色合いの装いに華を添えられていました。
2014年、51歳|20年ぶりとなる伊勢神宮への参拝など活躍の幅をお広げに
雅子さまは、1年を振り返った感想を文書で発表し、長女の愛子さまが4月に中学生になったことを挙げ、「学校生活の内外でこれから様々な経験を積んでいってほしいと思っております」と述べられ、また、この年は自然災害が各地で相次いだことに触れ、「被災地での災害からの復旧が1日も早く進むことを願っております」とつづられました。
雅子さまは、20年ぶりとなる伊勢神宮への参拝や宮中晩餐会への11年ぶりの出席など活動の幅を広げられた年でもありました。
公開の写真で雅子さまが、オフホワイトのニットに合わせられたのは、シャネルのストール。オフホワイトのやわらかい雰囲気に同じく淡い色合いのがアモのストールで優しくアットホームなコーディネートに。インナーのタートルネックやボトムのパンツも白で統一し、足元はヌーディカラーのベージュという見事なワントーンコーデでした。陛下のトップスも雅子さまに合わせるように白ベースにベージュの模様がはいったセーター、愛子さまもインナーは白をお召しになり家族そろってまとまった雰囲気に。