健康・医療

本当に痩せる?話題の「食べる系ダイエット」を予防医学の権威が判定

【食べる系02】1品プラスするだけでOKの「納豆ダイエット」

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写真/アフロ
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通常の食生活をしながら、1日1~2パック(40~100g)の納豆を食べる「納豆ダイエット」。

2007年にテレビ番組『発掘!あるある大事典2』で紹介されたときには、データ捏造が発覚したために“眉唾物”の印象がついてしまったが、岡田さんの格付けは6点で合格点。「試す価値あり」だという。

「納豆は三大栄養素のバランスが良く、がんの発生を抑える抗酸化物質の『イソフラボン』や、出血を止める『ビタミンK』、血液をさらさらにする酵素『ナットウキナーゼ』なども含まれる極めて優良な健康食品です。

ただし、納豆1パックにはご飯半膳分くらいのカロリーがあります。通常の食事に加えるとカロリー過多になってしまうので、ご飯を抜いて納豆だけにする必要がある。そうしたマイナス要素を踏まえて、6点を付けました」(岡田さん。以下、「」同)

【食べる系03】芸能人も実践!?「水飲みダイエット」

“1日に2リットルの水を飲んだらいい”“食前にコップ2杯の水を飲む”といった風説が広まり、とにかく水を多く飲みさえすれば、通常の食事をしていてもダイエットにつながると信じている人は多い。芸能人の美容法としてテレビや雑誌で紹介されているが、効果はあるのか。

食事の代わりに水で空腹を満たせば、痩せていくことは間違いない。だが、岡田さんはやみくもに水を飲む方法は「健康に重大な害を及ぼす危険がある」として、格付けは最低の1点となった。

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「水を急にたくさん飲むと、一時的に血液が薄まってしまい、『ナトリウム』や『カリウム』といった血液中の塩分(電解質)のバランスが崩れてしまいます。そうなると体が疲れやすくなったり、こむら返り(ふくらはぎの痙攣)が起きたりします。

夏になると多くの患者さんが来ますが、話を聞いてみると、単に水の飲み過ぎが原因であるケースが多い。水の適量は1日に1.5リットル程度でしょう」

ただ水をたくさん飲めばいいという点で、これはもっとも手軽に実践しやすいダイエット法。でも、別のリスクがあることに留意しなければならない。

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