秋の味覚・かぼちゃはおいしいだけでなく栄養価でも優秀。最近ではスーパーで見かけることも多くなった、個性的な変わりかぼちゃも気になる! そこで、コリンキー、バターナッツ、坊ちゃんかぼちゃの特徴や見た目・食感を生かしたレシピについて、料理研究家の満留邦子さんに教えてもらった。
※材料は特記のあるもの以外は2人分です。電子レンジは、600Wを使用しています。かぼちゃの分量は種とわたを除いたものです。 かぼちゃは特記があるもの以外、半分にカットしたあと、種とわたを取り除いてから使用しています。
変わりかぼちゃは目と舌で味わう
「最近スーパーで見かけるようになった変わりかぼちゃ。ぜひ、個性的な見た目や食感、味の違いを楽しみながら食べてみてください。かぼちゃには、強力な抗酸化作用のあるβ-カロテンやビタミンEやCが含まれ、老化防止に最適。油を使った加熱調理で吸収率もアップ。食物繊維やカリウムも豊富で、実はかなり栄養価が高い野菜です」(満留さん)
※栄養については、食品成分表に記載されている一般的なかぼちゃの場合。
コリンキー
くせがなく、皮ごと生食が可能。夏はみずみずしく、秋はカリッとした食感に。
「コリンキーとえびの塩炒め」のレシピ
あっさりとした味つけ中華の新定番炒。
《作り方》
【1】コリンキー大1/4個(約200g)は縦8mm幅に切り、3~4cm長さに切る。むきえび120gは背わたを取り、片栗粉・塩各少量をまぶしてもみ、洗って水気を拭き取る。しょうが1/2片は細切りにする。
【2】フライパンにごま油大さじ1を熱し、コリンキーを炒めて油が全体になじんだら、しょうが、えびを加えてえびの色が変わるまで炒める。酒・水各大さじ1/2、鶏がらスープの素(顆粒)小さじ1/2、しょうゆ小さじ1/4、塩・水溶き片栗粉各少量を加えて炒め合わせ、黒こしょう適量を振る。
「コリンキーのピクルス」のレシピ
コリッとした生の食感が楽しい。冷蔵で3~4日、保存可能。
《作り方》(作りやすい分量)
【1】コリンキー小1個(約300g)は縦1cm幅に切り、塩小さじ1/4を振って10分ほどおき、水気を拭き取る。
【2】鍋に酢3/4カップ、水1/2カップ、砂糖大さじ2、塩小さじ1、黒粒こしょう6粒、ローリエ1枚を煮立たせ、冷ます。
【3】ポリ袋に【1】、【2】を入れ、冷蔵庫で2時間~一晩漬ける。
「コリンキーと蒸し鶏のごま和え」のレシピ
スライスしたコリンキーをサラダ感覚で。
《作り方》
【1】コリンキー大1/4個(約200g)は、ピーラーで縦に薄切りにする。塩小さじ1/4を振って10分ほどおく。
【2】鶏ささ身2本(100g)は筋を取って耐熱皿に入れ、酒小さじ1、塩少量を振って5分おく。水大さじ1/2を加え、ふんわりラップをして電子レンジで1分30秒加熱し、冷ます。
【3】ボウルに水気を拭き取った【1】、大きく割いた【2】、ポン酢しょうゆ・すりごま・サラダ油各大さじ1を加えて和える。
バターナッツ
肌色の皮とひょうたんのような形が特徴。名前に反して、味はあっさりとしてみずみずしい。
「バターナッツと豚肉の細切り炒め」のレシピ
ひと味違う黄色い青椒肉絲風。
《作り方》
【1】バターナッツ250gは皮をむいて細切りにする。長ねぎ25gは縦半分に切り、斜め薄切りにする。豚薄切り肉(しょうが焼き用)120gは5mm幅の細切りにしてしょうゆ・酒各小さじ1、塩・こしょう各少量、片栗粉・サラダ油各小さじ1を順にまぶす。
【2】フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、バターナッツをサッと炒め、1度取り出す。
【3】【2】のフライパンで豚肉を色が変わるまで炒めたら、長ねぎ、【2】、オイスターソース・しょうゆ各小さじ1、酢小さじ1/2、砂糖小さじ1/3、水大さじ1を加えて軽く炒め合わせる。器に盛り、黒こしょう少量を振る。
「バターナッツのロースト」のレシピ
ローストして甘さを引き出し、にんにくたっぷりソースで。
《作り方》(作りやすい分量)
【1】バターナッツ1個(約650g)は、縦半分に切り、断面にオリーブオイル適量をぬる。オーブンシートをしいた天板に、皮つきのにんにく3片と一緒に皮側を下にしてのせる。200℃に予熱したオーブンで【1】を30~35分焼く。
【2】【1】のにんにくは皮をむいて潰し、刻んだアンチョビー3尾、オリーブオイル大さじ3と混ぜ合わせる。
【3】器にバターナッツをのせ、【2】をかける。