中でもきついのがダンベルで、最初は片手500グラムが重たくて数回上下しただけで床に置いたのに、2回目の時はノルマの半分クリア。今回は8割クリアしたのよ。
「よいっしょ、どっこいしょ。おーらよっと。はいっ、あと8回。あと1cm腕を上げて、あと5mm、あと1mmぃ~ッ」
40代の男たちが、「ひぃいいい」「うおおお」とあられもない声をあげる中、「その手を前にぃ~」「はい、上ぇ~」と、腕のいろんな筋肉を次から次へ、休むことなく酷使。「ウソだぁ」と心の中で叫び声をあげたくなるほど、腕をおろさせてくれないんだよ。
やっと「腕をおろして~」と言われて床を見たら、えっ? 数え切れないほどの水滴が散らばり、さらにそこにぽたぽたと。これが自分の顔や頭から流れだしたとわかるまで、ちょっと間があったの。ダンベル運動はそこまでわれを忘れさせる。私がやみつきになったのは、ソコよ!
で、熱いシャワーを浴びると、悪天候だろうが何だろうが、身も心もスッキリさわやか。その気分のまま家に帰ればいいのよね~。はい、百も承知。なのに、「じゃ、ビール一杯だけ」と同行の友達を誘い、お互いの健闘をたたえながらキンキンに冷えたビールが喉を通るときの恍惚感といったら、もうね。「あと一杯、かな?」から、「もう一杯、いっちゃう?」になり、もう何が何だか。