ダイエット中の悩める女子・ユキさんの疑問に、「ABC HEALTH LABO（エービーシー ヘルス ラボ）」の栄養士、アヤネさんが回答！ 今回の疑問は、こちら。
Q 米と小麦、ダイエット中に食べるなら、どちら？
夏太りを解消するためにダイエット中！ ゆるい糖質制限”ロカボ”にトライしようかな、と考えているんだけれど、主食は米と小麦、どちらがいいの？
A カロリーはどちらも変わりません。食べ合わせやすいおかずに注目を
最近、よく聞く”グルテンフリー”とは、小麦特有のたんぱく質「グルテン」を含まない食品や、これを摂らない食事法のこと。
テニスプレイヤーのノバク・ジョコビッチもこの方法で減量を達成していますし、米国のヘルシー志向の人たちの間でも流行していますね。でも、ここには農薬をたっぷり使ったり、遺伝子を組み換えたりして育てた小麦を避けたい、という事情もあるようです。
ダイエットという観点で小麦と米を比べると、まずそれ自体のカロリーはそんなに変わりません。糖質量をみてみましょう。
白米はごはん茶碗1杯分（約150g）で糖質55.2gなのに対し、食パン1枚（約60g）で糖質26.8gほど。うどんなら1玉（250g）に糖質52.0g、スパゲッティは80gに糖質55.6g。食べる分量次第ですが、こちらもそうは変わりませんね。
そこで着目したいのが、一緒に食べる”おかず”。例えば朝ごはんに食べる場合、パンなら、オムレツやハム、サラダなどと共に食べるかと思います。さらにバターやジャムなどをつけるのでは？
一方、米の場合は、納豆や漬け物、味噌汁、焼き魚などが一般的なおかずに。そう考えると、パンのほうがおかずが高カロリー・高脂質になりがちかもしれません。
また、食べ応えという点では、粒状の米のほうが消化に時間がかかるので、満腹感を維持しやすい傾向が。玄米や五穀米を選んだり、大麦などを加えたりすると、さらに血糖値の上昇を緩やかにすることができます。
つまり、米と小麦、それ自体には大きな差はないもの。ただし、おかずのチョイスによっては、カロリーや糖質量が増える可能性があるので、そちらに気を払いましょう。
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監修：ABC HEALTH LABO（エービーシー ヘルス ラボ）
東京を中心に全国約28万人が通うお料理教室「ABC クッキングスタジオ」の中で、ヘルスケアビジネスを推進するチーム。医療、美容、スポーツの観点から食を研究し、レシピ提案やセミナー、料理レッスンを行っている。公式サイトは、https://www.abc-cooking.co.jp/labo/