春限定の「瀬戸大橋エリア」をのぞき見。アート以外の近隣の施設もぜひ見学を
春シーズン限定開催となる「瀬戸大橋エリア」。瀬居島(せいじま)や沙弥島(しゃみじま)など、島といいながら埋め立てられて現在は陸続きになっており、瀬戸大橋を渡っていると、四国に差し掛かった瞬間に左右の眼下に見える場所。ただ眺めたことはあっても、訪れたことがある人は少ないのでは?
瀬居島では、廃校となった旧瀬居幼稚園、旧瀬居小学校、旧瀬居中学校を舞台に、16名のアーティストが作品を公開する瀬居島プロジェクト「SAY YES」を展開。ドラマの主題歌に由来するプロジェクト名は、「工業地帯と島の景色とが隣りあい、融けあい、奇妙なキメラのような風景」と「海越しの瀬戸大橋や工場群を照らす夕陽」を見たときに「余計なものなどない」と思ったという、ディレクション担当のアーティスト中崎透氏によるもの。以下いずれも2025年3月24日現在の制作風景ですが、まだまだ全貌は見えず。最終的にどんなふうに仕上がっているのか楽しみです。



沙弥島は、瀬戸大橋を間近に臨む絶景が楽しめ、東山魁夷せとうち美術館や瀬戸大橋記念館などもあり、観光を兼ねて訪れるのもおすすめです。春会期中はJR坂出駅と会場を直通で結ぶ「芸術祭シャトルバス」も運行しアクセスも便利です。

いかがでしたか? 最新情報はホームページや公式アプリで随時公開されるとのこと。アプリはオンラインチケットの購入に必要で、鑑賞当日の船の運航、施設の混雑状況などの配信もあります。早めにダウンロードがおすすめです。
■瀬戸内国際芸術祭2025公式HP https://setouchi-artfest.jp/
◆教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん

旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年より7年間、NHKラジオ『Nらじ』月一レギュラーを
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