《熱中症予防や老廃物デトックスも》健康&若返りを目指す「汗活メソッド」のポイント「6~8時間の睡眠をしっかり」「ながら運動や食事で発汗」「入浴は短時間でも効果的」
《入浴編》短時間でも効果的!入浴で衰えた汗腺を活性化
【入浴前】筋肉をストレッチして血流を促進しておく
常温の水をコップ1杯飲み、入浴中の脱水症状を予防する。次に、太ももの裏とふくらはぎのストレッチをして発汗のための準備を。「ストレッチをすることで、血流がよくなります。体がじんわり温まるので、入浴中に汗をかきやすくなります」(比留川さん)。
●太ももの裏とふくらはぎをストレッチ

【1】足を肩幅よりやや広めにして立つ。両ひざを曲げて前屈し、両手で足首をつかむ。
【2】そのまま片足のひざをゆっくり伸ばし、太ももの裏、ふくらはぎを5秒伸ばす。反対の足も同様に行う。

【3】足幅を少し狭くして、同様に【1】~【2】を行う。
【入浴中】湯の中で手足の先を動かし、衰えた汗腺を刺激
「お湯の中で、手足の先をグーパーしたり、ぶらぶらさせたりして体の末端を動かすと、大きな血管や筋肉が刺激され、汗腺が活性化します」(比留川さん)
お湯の温度は38~40℃のぬるめで、15分ほどつかるのが理想だが、5分でも効果は充分得られる。

●浴槽の中で手足の先を動かす
湯の中で両手両足を10秒間ぶらぶらさせる。

湯の中で両手両足の指を10回グーパーする。

【入浴後】汗をゆっくりと蒸発させクールダウンする
体を拭いたバスタオルを使ってストレッチを行い、クールダウンを。「肩甲骨などを軽く動かし、体表面の汗をゆっくりと蒸発させていくと、体温が緩やかに下がるため、副交感神経が優位になります。仕上げに常温の水をひと口飲みましょう」(比留川さん)。
●肩甲骨を動かす
【1】バスタオルの両端を握り、ひじを伸ばしてバンザイする。

【2】バスタオルと腕を頭より後ろにし、肩甲骨を意識しながらひじを10回曲げる。

●上半身をグルリと回す
バスタオルを持ってバンザイをしたまま、上半身を右に3回まわす。同様に左にも3回まわす。

◆教えてくれたのは:医学博士・谷口英喜
済生会横浜市東部病院患者支援センター長。熱中症や脱水症などをテーマにしたテレビやラジオへの出演が多数。著書に『熱中症からいのちを守る』(評言社)など。
◆教えてくれたのは:汗活コンサルタント・比留川佳志子さん
デトックスサロン『石温SPA』(イオンスパ)代表。自身の不調の経験を生かし、冷え改善や汗活のアドバイスなどを行う。著書に『今日から始める汗トレ!』(きずな出版)。
取材・文/青山貴子
※女性セブン2025年5月22日号