
食欲がないときや暑い日にうれしい、そうめん。登場回数が多いからこそ、シンプルなつゆや薬味だけでは飽きてしまいがち…。でも、つゆにちょい足し&ひと工夫するだけでも、そうめんのバリエーションは広がる。そこで、「ご飯に合う食材はそうめんにも合う!」と話す、日本ソーメン学会会長・ソーメン二郎さんが簡単にできるめんつゆアレンジのアイディアを提案!
※そうめんは袋の表示通りにゆで、冷水でしめたものを使用
「いつもの味に飽きたときこそ、味変にトライ!」(ソーメン二郎さん・以下同)
「オリーブオイルあえめん」のレシピ
そうめん本来のコシとのど越しを楽しむ。
「麺はよく冷やし、さらに手延べそうめんで作ればおいしさ倍増」
《作り方》(2人分)
そうめん200gにオリーブオイル、ハーブソルトを加えてあえ、ミントをのせてシンプルに仕上げる。
「イタリアンつゆ」のレシピ
トマトジュース多めで飲み干せる味。
「和のめんつゆが、まるで冷製スープのような味わいに変身!」

《作り方》(2人分)
めんつゆ(3倍濃縮)大さじ2にトマトジュース1/2カップ、オリーブオイル大さじ1を加え、仕上げにバジルをのせる。
「すき焼き風つゆ」のレシピ
〆のうどんならぬ、“〆のそうめん”。
「子供の頃から我が家のすき焼きのシメは、そうめんでした。このつゆにつければ、手軽にすき焼き気分が楽しめます」

《作り方》(2人分)
すき焼き用の割下を好みの味に希釈し、卵黄を加える。
「室町風つゆ」のレシピ
伝統の食べ方で夏バテを予防。
「室町時代のそうめんつゆを再現。意外にパンチのある味です」

《作り方》(2人分)
ごまだれ1/2カップ、酢小さじ1/2、めんつゆ(3倍濃縮)・にんにく各少量を混ぜ合わせ、粗く砕いたくるみ適量を加える。
「タイ風つゆ」のレシピ
好みの薬味を足して自分の味に。
「仕上げにみょうがやしょうが、大葉などの薬味を加えれば、さらに風味がアップ」

《作り方》(作りやすい分量)
表示通りに希釈しためんつゆにナンプラー、レモン果汁、唐辛子、酢をほんの少し加えると、タイ風の味わいに。
正月だけじゃない!夏の麺にも欠かせない「めんつゆ+松前漬け」
表示通りに希釈しためんつゆに数の子入りの松前漬けをイン。

「粘りがそうめんにしっかり絡み、ネバネバとつるつるが同時に楽しめます。食感がクセになるツウの食べ方」
黄金タッグにカレーでアクセント「めんつゆ+納豆・カレーパウダー」
表示通りに希釈しためんつゆに納豆を加え、カレーパウダーを3振り。

「納豆の粘りとスパイシーな香りが、驚くほどそうめんにマッチ。ついまた食べたくなる、無敵の組み合わせ」
味つきめかぶならめんつゆいらず「めんつゆ+めかぶ・すりおろししょうが」
表示通りに希釈しためんつゆにめかぶとすりおろししょうがを加える。

「めかぶの食感としょうがの爽やかな辛みが相まって、夏バテ気味でもつるっと食べられる涼味アレンジに」
相性抜群!そうめん無限ループつゆ「めんつゆ+さばのみそ煮缶」
表示通りに希釈しためんつゆにさばのみそ煮缶を加える。

「濃厚な旨みがつゆに溶け、滋賀県の郷土料理『焼きさばそうめん』のような味わいに。おろししょうがを添えると、なお美味」
食感と甘辛味がベストマッチ「めんつゆ+中華クラゲ」
表示通りに希釈しためんつゆに、市販の中華クラゲを加える。

「コリコリとした食感の甘辛いクラゲと、冷たいそうめんの相性は抜群。幼い頃から食べ続けている、原点の味です」
◆教えてくれたのは:日本ソーメン学会会長・ソーメン二郎さん

奈良県の三輪そうめん製麺所の家系に生まれる。そうめん復権活動として全国のそうめんを食べ歩き、紹介。著書に『簡単! 極旨! そうめんレシピ』(扶桑社)など。
撮影/川上朋子 スタイリング/片野坂圭子、三谷亜利咲 取材・文/番匠 郁
※女性セブン2025年7月23日号