何気なくしている呼吸、ちょっと気をつけるだけでダイエット効果を上げられることを、知っていた?
モデル出身のビューティー・デザイナーの長瀬サエコさんによると、「腹式呼吸」と「胸式呼吸」を取り入れるのが、痩せ体質作りの早道とか。
「運動をするときにも呼吸を意識するか、しないかで、まったく効率が変わってきます。まず発汗量が違いますね。例えば、『腹式呼吸』を20回やるだけでも、内臓の活性化にもつながる。便秘改善や内臓脂肪の蓄積予防などにも、効果が期待できるんですよ」(長瀬さん。以下、「」同)
「腹式呼吸」をするのなら、おへその下にある「丹田(たんでん)」のあたりに空気をたっぷりと貯めるイメージで、鼻からゆっくりと息を吸い込んで。息を吐くときには口からでOK。吸うときの倍の時間をかける意識で、お腹の中にためた空気を全て吐き切るのがコツ。
「呼吸だけを行うのなら、『腹式呼吸』を。全身の血管にしっかりと酸素を取り込むことができるので、体全体がきれいになっていきます。副交感系神経を優位にするので、リラックスにも役立ちます」
トレーニング時には、息を吸い込みながら胸を膨らませる「胸式呼吸」が◎。お腹を締めた状態で行うので、体幹部のインナーマッスルを鍛えることができるそう。
「『胸式呼吸』は胸で呼吸を行いますが、その間もずっとお腹を締めた状態。そうすると、常にコアを意識することに。また、肋骨周辺にある「腹横筋(ふくおうきん)」を刺激するので、インナーマッスルが鍛えられ、脊椎と骨盤の位置を正すことにもつながります。姿勢を矯正したい人にもオススメです」
「胸式呼吸」をするにはまず、背筋を伸ばして、お腹を引き上げて。このとき、肩甲骨を引き下ろし、首を長く伸ばすと、正しい姿勢をとりやすい。
「息を吸い込むときに、胸ではなくお腹が膨らみやすい。慣れないうちは手を肋骨のあたりに置いて、横隔膜に空気を取り込んでいるか、確認しましょう」
呼吸だけのダイエットなら、通勤中などの”スキマ時間”にもできそう。毎日の日課に取り入れて、美痩せを促進しよう。
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監修:長瀬サエコ
ビューティデザイナー。1万5000人以上の女性に、無理なく確実に美しいボディへと導くためのエクササイズや美容法、メンタルケアまでを指導。自身もモデルやアーティストとして多方面で活躍している。著書に『ナガセ式肩甲骨スクワットで[即効]美やせ!』(扶桑社)、『たった6歩で寝たきり 腰痛 ひざ痛を防ぐスローウォーキング』(アスコム)など。