健康・医療

《体重10kg減、血圧150→130mmHgになった人も!?》シンプルだけど効果が期待できる!“血圧を下げる”「8秒ジャンプ」のやり方を専門医が伝授

8秒ジャンプを跳んでみよう!

屋内で行う場合は、すべらないよう、はだしがおすすめ。心臓病や腎臓病のある人、ひざや腰の痛みがひどい人は、事前にかかりつけ医に相談してから行うこと。

ウオーミングアップ

【1】直立姿勢から片方の足を後ろに大きく引き、アキレス腱やふくらはぎを伸ばす。10秒×3セット行う。

【2】足首、手首を1分ほどブラブラと揺らす。

【3】足首、手首を左右にグルグルと20回ずつ回す。

【4】ひざの屈伸運動を10回行う。

【5】両手をひざの上に置き、両ひざを左右に10回回す。

「ごく低く跳ぶジャンプでも、着地時には体重より重い負荷が足にかかるため、ひざ、ふくらはぎ、足首を柔軟にしておくこと。お風呂上がりは体がほぐれているのでおすすめです。跳ぶ時間帯はいつでもOKですが、血圧の変動が大きい起床直後と就寝前1時間以内は避けましょう」(伊賀瀬さん・以下同)

基本の8秒ジャンプ

【1】足を肩幅くらいに開き、背筋を伸ばして立つ。このとき、目線は前を向き、両手は自然に下ろす。ひざは少しゆるめる。

足を肩幅くらいに開き、背筋を伸ばして立つ。このとき、目線は前を向き、両手は自然に下ろす。ひざは少しゆるめる
足を肩幅くらいに開き、背筋を伸ばして立つ。このとき、目線は前を向き、両手は自然に下ろす。ひざは少しゆるめる(イラスト/中村知史)
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【2】真上にジャンプ。つま先が床から少し離れる程度でOK。両手を下ろした状態がやりづらければ、走るときのようにひじを曲げてもよい。

真上にジャンプ。つま先が床から少し離れる程度でOK。両手を下ろした状態がやりづらければ、走るときのようにひじを曲げてもよい。
真上にジャンプ。つま先が床から少し離れる程度でOK。両手を下ろした状態がやりづらければ、走るときのようにひじを曲げてもよい(イラスト/中村知史)
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【3】ひざを軽く曲げ、足首のクッションを利用しながら元の位置に柔らかく着地する。【1】〜【3】を8秒間に16回跳ぶ。

ひざを軽く曲げ、足首のクッションを利用しながら元の位置に柔らかく着地する。【1】〜【3】を8秒間に16回跳ぶ
ひざを軽く曲げ、足首のクッションを利用しながら元の位置に柔らかく着地する。【1】〜【3】を8秒間に16回跳ぶ(イラスト/中村知史)
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※1秒間に2回跳ぶリズムで、テンポよく『イチ、ニ、サン、シ…』と声に出して数えながら跳ぶ。これを1セットとする。

「まずは8秒1セットに挑戦しましょう。余力がある人は5〜10秒休んで、5セットにトライを。最終的には10セットを目標に続けてみましょう。跳ぶ回数が増えるほど、健康効果が期待できます」

まだ跳べない人は…

【1】椅子の背もたれにつかまって姿勢よく立つ。足は肩幅に開き、目線は前を向く

【2】かかとをできるだけ高く上げ、元に戻す。

【1】椅子の背もたれにつかまって姿勢よく立つ。足は肩幅に開き、目線は前を向く【2】かかとをできるだけ高く上げ、元に戻す
【1】椅子の背もたれにつかまって姿勢よく立つ。足は肩幅に開き、目線は前を向く【2】かかとをできるだけ高く上げ、元に戻す(イラスト/中村知史)
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「かかとを上げ下げする速度は『基本の8秒ジャンプ』と同じです。上の『跳ばないジャンプ』ができるようになったら、椅子につかまった状態でジャンプしてみましょう。椅子に体をもたれすぎないよう、姿勢に気をつけて行ってください」

もっと跳べる人は…

両腕を上げて頭上で交差させた状態でジャンプする。

両腕を上げて頭上で交差させた状態でジャンプ
両腕を上げて頭上で交差させた状態でジャンプ(イラスト/中村知史)
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「肩甲骨の周囲には、脂肪を燃やす働きがあるとされる『褐色脂肪細胞』があります。両腕を上げることで、この褐色脂肪細胞に刺激を与え、ダイエット効果が狙えます」

写真/Getty Images

◆伊賀瀬道也さん

愛媛大学医学部附属病院抗加齢・予防医療センター長。血管とアンチエイジング研究の第一人者。『血圧がみるみる下がる!8秒ジャンプ』(文響社)ほか著書多数。

取材・文/佐藤有栄

※女性セブン2025年9月11日号