エンタメ

《2026年7月から2クール連続放送、映画も公開予定か》『VIVANT』続編、アゼルバイジャンでのロケで死亡事故発生 秘境撮影の誤算

堺雅人が主演を務めるドラマ『VIVANT』の撮影で悲惨な事故が発生した
写真3枚

渓谷の急斜面に真っ逆さまに転落し、原形をとどめないほどに大きく凹んだトラック──想定外の悲惨な事故が発生したのは8月27日のこと。大ヒットドラマ『VIVANT』(TBS系)の続編を撮影するため、チームスタッフが荒野のロケ地へと向かう道中だった。現地報道によると、トラックはロケで使用する簡易トイレを運搬中で、ハンドル操作を誤った運転手はその場で死亡、同乗者も重傷を負ったという。

「事故が起きたのは、ロシアとイランの間に位置する、アゼルバイジャン共和国の山間部です。撮影の舞台となるクリズ村は高山地帯にあり、雄大な自然が残る“秘境”の地。市街地からはガードレールもない険峻な山路を越えねばならず、濃霧に包まれる中での移動はまさに命がけです。

事故に遭遇した現地の人がSNSに投稿した動画には、転覆したトラックを救助隊が取り囲み、車内に残された生存者を懸命に助け出そうとする様子が映っていました。すでに主要キャストも現地入りしていますが、事故の一報を聞いて、関係者の間には沈痛な空気が漂っています」(テレビ局関係者)

2023年7月期に放送された同作は、堺雅人(51才)が主演を務め、阿部寛(61才)や二宮和也(42才)ら豪華キャストが脇を固めた。

「前作は壮大なモンゴルロケが敢行され、1話当たりの制作費は破格の1億円。タイムシフトを含むテレビ放送の総視聴人数は6000万人を突破するなど、社会現象を巻き起こしました」(前出・テレビ局関係者)

霧が立ち込める中、救助活動が行われた
写真3枚

ドラマに熱狂した視聴者からは、最終回の終了直後から続編を熱望する声があがったが、堺自ら正式に告知したのは6月11日だった。

「来年7月から2クール連続で放送され、その後は映画も公開予定だとか。前作同様、原作・演出を務める福澤克雄氏がこだわり抜いたシナリオが完成したのは8月中旬で、かなりギリギリだったそうです」(前出・テレビ局関係者)

準備が整いやっとの思いで迎えたクランクイン当日に発生したのが、冒頭の事故だった。撮影の予定は大幅な見直しとなったという。

「堺さんは来年1月から別の映画撮影を控えていますが、今回の撮影も『一日でも早くやりたい』と気合充分でした。一方の阿部さんも、6月まで主演を務めていたドラマ『キャスター』(TBS系)を、異例の早期スケジュールで撮影し終え、今作に向けて万全の状態を整えていました。並々ならぬ思いをかけていた2人だけに、撮影直前で起こった悲劇に、言葉も出ない様子だそうです」(前出・テレビ局関係者)

海外の、それも秘境での撮影ということもあり、関係者たちは万全の準備で臨んだはずだった。

「治安の面でも懸念事項は多く、現地警察や警備会社に協力を仰いだり、スタッフが何度もロケハンに行ったりするなど、充分な備えをしていたはずでした。それでも起きてしまった今回の死亡事故は、大誤算だったに違いありません」(前出・テレビ局関係者)

TBSは「再発防止および撮影再開に向け、各所を点検中」と発表。物語だけでなく撮影も予測不能な展開となりそうだ。

※女性セブン2025年9月18日号

関連キーワード