「やりいかのアラビアータ風」のレシピ
にんにくをきかせたトマトソースにセロリの爽やかさをまとわせて。
「いかの代わりにたこを使ってもおいしく作れます。どちらもセロリと相性のいい食材です。セロリは食感を残すために、加えたら加熱しすぎず、さっと混ぜるくらいに」(矢島さん)

《材料》(2人分)
やりいか…2杯 にんにく…1片 セロリ…15g 赤唐辛子…1本
トマトソース(市販)…150g 塩・こしょう…各適量 オリーブオイル…40g セロリの葉…適量
《作り方》
【1】にんにくとセロリは薄切りにし、セロリの葉は刻む。いかは食べやすく切る。
【2】冷たいフライパンににんにく、オリーブオイル15g(大さじ1強)を入れて浸す。
【3】いかに塩、こしょうを振る。別のフライパンにオリーブオイル10g(大さじ1弱)を熱していかを入れ、さっと炒めて取り出す。

【4】【2】のフライパンを弱火で熱し、フライパンを傾けながら加熱してオイルに香りを移す。途中で赤唐辛子を加える。
【5】トマトソース、【3】を加えて軽く炒め合わせ、塩で味を調える。セロリを加えてさっと混ぜ、器に盛る。オリーブオイル15g(大さじ1強)をかけ、セロリの葉をのせる。
《Point》
「いかは別に炒めて取り出し、ソースに加えることで、硬くならずプリッと食感に」(矢島さん)

にんにくがオイルにひたるようにフライパンを傾けて加熱することで、にんにくの香りが移る。
「ズッキーニとしらすのフリッタータ」のレシピ
ズッキーニがジュワッ! しらすの旨みがきいている。
「本来しっかり熱を通す料理なので、焼き加減を心配する必要なし。直径18〜20cmのフライパンを使うとほどよい厚さに。ズッキーニは薄く切りすぎないほうが、食感がよくなります」(オーナーシェフの田窪大祐さん)

《材料》(2人分)
卵…3個 ズッキーニ…120g しらす干し…50g 塩…小さじ1/3
イタリアンパセリ…2g チーズ(あればグラナ・パダーノ)…40g オリーブオイル・くし形切りのレモン…各適量
《作り方》
【1】ズッキーニは5〜6mm幅に切り、イタリアンパセリはみじん切りにする。
【2】卵、塩、チーズ、イタリアンパセリを混ぜ合わせる。
【3】フライパンにオリーブオイル10g(大さじ1弱)を熱し、ズッキーニを入れて塩少量(分量外)を振り、軽く色づくまで炒める。しらすとともに【2】を加えて混ぜる。
【4】別のフライパンに卵液少量を残して【3】を流し入れ、混ぜながら加熱する。ある程度火が通ったら火を弱め、形を整えながらじっくり火を通す。
【5】薄いきつね色になってきたら、大きめの平らな皿を使って上下を返す。表面の凹凸部分に残しておいた卵液を流し入れ、形を整える。合計3回裏返し中に火が通るまで加熱する。
【6】食べやすく切って器に盛り、オリーブオイル適量をかけ、レモンを添える。
《Point》
「卵液を少量残しておき、焼きながら加えて凸凹を埋めれば、表面がなめらかに」(田窪さん)

◆教えてくれたのは:TACUBO オーナーシェフ 田窪大祐さん

国内外で修業後、2016年、東京・代官山に『TACUBO』をオープン。薪で焼き上げる肉など素材にこだわった料理が人気で、予約枠は即埋まるほど。白金台店、テイクアウトのドルチェを扱う『DOLCE TACUBO』も展開。
◆教えてくれたのは:TACUBO シェフ 矢島直樹さん

国内で修業後イタリアに渡り、ミラノ、トスカーナなど各地の名店で研鑽を積む。帰国後の2024年、『TACUBO 代官山』のシェフに就任。
◆TACUBO 代官山

東京都渋谷区恵比寿西2-13-16 ラングス代官山1F
16:00〜23:00(L.O.20:00)※完全予約制
日曜定休(不定休あり)
https://tacubo.com/
撮影/澤木央子 取材・文/平井薫子
※女性セブン2025年10月16・23日号