
歴史と自然を大満喫できる皇居は都会のオアシス。自由に入れる皇居東御苑や、ガイド付き参観コースなど、無料で散策&見学できるエリアもたくさん!見逃せない、“菊花の御紋入り”のお土産もご紹介する。
敷地面積は約115万m2。東京ドーム約25個分もの広さを誇る皇居は、東京都の中心にありながら、豊かな自然や心洗われる静けさに包まれた癒しの空間。そぞろ歩きをするだけでも観光気分が味わえる。
「江戸城の面影残る石垣や外から櫓を見学できる皇居参観はじめ、この時期一般公開される乾通りなど、見どころ満載。天皇ご一家の暮らしを身近に感じながら、秋の皇居を訪れてみて」(城マニア・観光ライターのいなもとかおりさん)
歴史と自然が融合する場所「皇居参観」を大解剖!
皇居散歩コースのメインにしたいのが、ふだんは立ち入りできないスポットを巡れる「皇居参観」。両陛下と皇族がたがお手振りをするあの場所も!
【皇居参観って?】
担当ガイドの解説を聞きながら皇居内部を巡るウォーキングツアー。午前と午後の2部制で、皇居内、約2.2kmの距離を1時間ほどかけて歩く。
【参加するには?】
宮内庁HP「皇居参観」からの事前予約(毎月1日に翌月1か月間の予約が可能)、または当日受付が必要。どちらも先着順のため、余裕をもって臨んで。参加費は無料・雨天決行。
当日受付は、皇居桔梗門前にて整理券を配布(午前の部は9時~、午後の部は12時30分~。各回定員300名)。定員に達し次第受付終了、要身分証明書。

皇居参観の集合・入場はこの橋から「桔梗門」
皇居前広場の北西端に位置。江戸城を築城したことで知られる武将・太田道灌の家紋(桔梗)がその名の由来となっている。
出発前のガイダンスや準備を行う場所「窓明館」
参加者が全員揃うまで待機したのち、出発前のレクチャーを受ける。

トイレや無料のコインロッカー、売店もある。ツアーを楽しむためにも、トイレはここで済ませておいて。



【お散歩memo】スムーズに参観するコツは?
見学コース内は軽い坂道もあり、撮影スポットも多数あるため、歩きやすい靴と両手があくリュックスタイルがベスト。しっかり解説を聞きたい人は、ガイドの近くを歩くのがおすすめ。
【菊花の御紋入り! 皇居でしか買えないお土産】
表には菊花紋章、裏には二重橋が描かれている『コインチョコレート』。

大人気の長財布は本革製で職人が手作りで仕上げた逸品(2000円)。カラバリもあり。

国会議事堂のモデルともいわれる建物「旧枢密院庁舎(もとすうみついんちょうしゃ)」
ネオ・ルネサンス様式で、完成は大正10(1921)年。現在は皇族の方々の護衛等を務める「皇宮警察本部庁舎」として使用されている。

焼失した“江戸城天守の代役”も務めた三階建ての櫓「富士見櫓」
現存する江戸城の遺構では最古。石垣と櫓の高さは計約30mで、将軍がここから富士山や品川の海、両国の花火を観賞したという。

【お散歩memo】基本の“お城用語”を知ろう
「櫓」には、見張りや武器庫の役割があった。ちなみに、「天守」は城のシンボルであり、城主の生活拠点は「御殿」となる。天守だけでなく、御殿や石垣、濠などすべてが城の一部。
テレビ中継でおなじみ、一般参賀が行われる石畳の庭「宮内庁庁舎」
昭和44(1969)年の宮殿使用開始まで、3階が仮宮殿として儀式などに使用されていた。築90年を迎えた現在も現役で使用されている。

世紀のご成婚パレードはこの玄関から出発「宮殿東庭」
新年や天皇誕生日などに一般参賀が行われる場所。両陛下が皇族がたとご一緒に長和殿のベランダにお出ましになり、祝賀をお受けになる。敷地は約4500坪で2万人を収容できる。
