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2026.04.30 16:00
《中国からの輸入食品で相次ぐ回収騒動》“統一した安全基準を徹底することが不可能”な中国特有の構造的な事情 根菜類の農薬残留が頻発しても中国当局は農薬規制に及び腰

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物価の高止まりが続くなか、私たちは「食の安全」と「価格」を常に天秤にかけている。そんなさなか、中国産食品の回収騒ぎが相次いで報じられた。しかし、それは氷山の一角に過ぎないかもしれない。厚労省の発表を見ると、さまざまな食品で違反が見つかっているのだ。中国産食品の現状に迫る。【前後編の前編】
違反件数がもっとも多いのが中国からの輸入食品
2月、ニッスイは冷凍枝豆の一部から残留農薬が基準値を超えて検出されたとして、約3万3000パックを自主回収した。
昨年には、業務スーパーを展開する神戸物産が、冷凍千切りピーマンと冷凍大根から、それぞれ基準値を超える残量農薬が検出されたとして合計6万個以上を自主回収している。
これらの冷凍食品は中国から輸入されたものだ。日本を震撼させた「中国製冷凍ギョーザ中毒事件」から19年、安全向上を背景に、物価高も重なって値段が安い中国産食品に手を伸ばす人も多いだろう。しかし、リスクが完全に消えたわけではない。

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厚労省が公表した2025年度の「輸入食品等の食品衛生法違反事例」によると、輸入食品の違反件数は合計で803件。その4分の1以上の221件を占め、違反件数がもっとも多いのが中国からの輸入食品なのだ。