ラーメン、ケーキ、菓子パン…太るとわかっていてもついつい食べてしまう好物は誰しもあるのでは?
我慢ができないならば、せめて食べ合わせや食べる順番で、摂ってしまった脂肪を少しだけでもなかったことにしたい。
そこで、罪悪感と摂取カロリーを軽減する食べ方について、抗加齢医学、栄養学などの知識を活かし、執筆・講演活動を行う内科医で認定産業医の桐村里紗さんと、女子栄養大学助教で管理栄養士の浅尾貴子さんに教えてもらった。
Q スープを飲み干すほどラーメンが好き。どうしたらいいですか?
A 野菜とわかめをトッピングして
「ラーメンは塩分が多いので、塩分と水分が体に溜まり『むくみ太り』しやすくなります。塩分と水分を排泄する、カリウムが豊富な海藻類や野菜を一緒に食べましょう。わかめを追加したり、サイドメニューでサラダなどを食べるのがおすすめです」(桐村さん)
Q お昼は肉や揚げ物メインのコンビニ弁当。なにをプラスすべき?
A チーズやナッツ類をプラスして
「コンビニ弁当は、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養が不足しがち。結果、基礎代謝が低下して太りやすくなります。小魚、チーズ、納豆、ナッツ、海藻類などをプラスし、足りない栄養を補いましょう。また、先に野菜を食べると、余分な脂質や糖質の排泄を促せます。まずは野菜から食べ、次に肉や魚、ご飯の順番で食べましょう」(桐村さん)
Q ダイエット中にとんカツ定食なんて、絶対ダメ?
A まずはキャベツ60gを食べましょう
「食事の前半に野菜を60g食べると、その後に食べる脂質の吸収が緩やかになります。まずは、キャベツを3、4口をよく噛んで食べてから、ゆっくりとんカツやご飯を食べましょう。よく噛むことで満腹感が得られ、ご飯の量が少なくなる効果も」(浅尾さん)
Q 焼肉でもタンなら太りにくい?
A タンには脂肪がたっぷり
「実はタンは脂肪が多い部分。選ぶならハラミやカルビを。また、加熱肉は酵素が死んでしまうため、日本人には消化が難しい食べ物。腸内環境が悪化して体の老化 を招き、代謝が低下します。キムチをプラスすると、乳酸菌や酵素が消化を助けてくれます。キムチは、基礎代謝を高めるカプサイシンが豊富なうえ、肉の糖質 をエネルギーに変えるにんにくも入っています」(桐村さん)