
文化庁では、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を「100年フード」(2021年からスタート)と名付け、これまでに300件以上が認定されている。各地に縁がある著名人に、愛してやまないご当地自慢の「100年フード」を教えてもらった。
鮮度が長持ちしない魚介類を美味に味わう知恵は大切に受け継がれ、現代の100年フードに!
GENERATIONS 小森隼(30)/てこね寿司(三重県)

かつおを手軽に味わう御食国の“漁師めし”
三重県は豊かな海に恵まれ、古代より朝廷に海産物を納める「御食国」として愛されてきた。食の宝庫である志摩地方で長く受け継がれてきたのが「てこね寿司」だ。
「もとは漁師めしで、忙しい漁の合間に船上でかつおを刺し身にしてしょうゆに漬け、手でご飯に混ぜたのが始まりのようです。現代も特別な食べ物ではなく、母が家庭料理として気軽に作ってくれました。地域によっては錦糸卵をのせるなど、具材が変わるため、友人と論争になることも。てこね寿司に欠かせないのが赤だしのおみそ汁。ぼくは絶対赤だし派。ツアーで三重に行ったとき、ケータリングで絶対頼みます(笑い)」

⚫︎三重直送の美味に出合える「三重テラス」


日本橋にある三重県のアンテナショップ。1階のレストランでは、松阪牛や旬の鮮魚を使った三重の料理が楽しめる。毎日、三重から食材が直送され、てこね寿司のかつおも新鮮な柵の状態で届く。しょうゆと砂糖でシンプルに漬け、かつおの旨みを味わえる逸品だ。
東京都中央区日本橋室町2-4-1 YUITO ANNEX1・2F
小森 隼(GENERATIONS)
三重県出身。ダンス&ボーカルグループ「GENERATIONS」のパフォーマー。現在『THE TIME,』(TBS系)のマンスリーレギュラーを務める。

スタイリスト/吉田ケイスケ、室井悠 ヘアメイク/大貫希代美 衣装協力/CITY TOKYO
俳優 財前直見(60)/りゅうきゅう(大分県)

甘辛いたれに漬けた青魚をたっぷりの薬味でさわやかに
昔は保存が難しかった青魚を美味に食す知恵が詰まっているのが「りゅうきゅう」だ。「釣り好きな人から魚をいただくと、すぐに刺し身にしてたれに漬けます。わが家ではにんにく、しょうが、みりん、しょうゆ、ごまを混ぜたたれに漬け、大葉を刻んで食べますね。九州ならではの甘いしょうゆとも相性抜群。ご飯が進む大分の “海の恵み”です」
⚫︎清々しい味わいで初夏にぴったり「坐来大分」


りゅうきゅうは大分県のほぼ全域で食され、各家庭で独自の味付けを楽しんでいるそう。同店では、甘口のしょうゆにみりん、酒、揚げなすと焼きしいたけのペーストで深みを加え、みょうがやかぼすと一緒にさわやかにいただく。
東京都千代田区有楽町2-2-3 ヒューリックスクエア東京3F
財前直見
出産を機に2007年に出身の大分県へ移住。BS日テレ『なおみ農園』や書籍などで、丁寧な田舎暮らしを発信する。映画『ラブ≠コメディ』が7月3日公開予定。
