厚労省管轄下・独立行政法人が公表「患者副作用報告」最新データ 患者や家族が報告した“薬の副作用”から「筋力低下」「記憶障害」「呼吸困難」「幻覚」など重篤事例をリストアップ

病気を治すために薬をのんでいるのに、思わぬ副作用に苦しみ、命まで奪われる──そんな“地獄”を見た人たちが声を上げている。これは決して人ごとではない。その一錠があなたや家族の命を蝕むことがあるのだ。最新リストを確認しよう。
「患者副作用報告」は気づかれにくい副作用を把握
埼玉県在住のAさん(38才)が話す。
「産後、体重が戻らず加齢のせいか運動してもまったくやせず、『マンジャロ』をオンラインクリニックで処方してもらいました。すぐに10kgやせましたが、吐き気や下痢などの症状が現れたのでギブアップ。やめたらリバウンドしました。知人から“慣れてくるよ”と言われて再開したのですが、1か月もしないうちにお腹と背中、腰に強い痛みが起こり救急搬送。診断結果は急性膵炎で、1週間の入院を余儀なくされました」
Aさんのように、糖尿病治療薬「マンジャロ」のダイエット目的での使用による健康被害が問題になっている。ほかにも、5月には難病治療薬「タブネオス」で20名の死者が出ていたことが報告されるなど、医薬品の副作用を巡るニュースが世間を騒がせたことも記憶に新しい。
しかし、大きく報道されなくとも薬の副作用による健康被害に苦しんでいる人は多い。厚労省の管轄下にあり、薬品の安全性について所管する独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」(PMDA)が公開する「患者副作用報告」には、医薬品の副作用に関する多くの被害情報が書かれている。鉄医会理事長で、ナビタスクリニック川崎院長の谷本哲也さんが説明する。
「『患者副作用報告』は患者や家族が“薬の副作用かもしれない”と考えて報告した事例で、医学的に副作用として確定したものではありません。それでも、気づかれにくい副作用や見逃されやすい症状を把握するための参考になります」(谷本さん・以下同)

リストでは発生後の状況を「回復」「軽快」「未回復」「死亡」「後遺症あり」「不明」の6つに分類。
「後遺症あり」とは治療によって症状が一部回復したもののなんらかの後遺症が残ったことを表し、「未回復」は副作用の症状から回復しておらず、今後もどうなるかわからない状態を指している。
「『死亡』とあっても、その薬が原因で亡くなったと断定されているわけではありません。しかし、死亡という重大な結果に至った症例もあるので、服用している場合はその初期症状を知り、気になる場合は医師に相談することが重要です」
そこで本誌・女性セブンは2025年度の「患者副作用報告」の中から、「死亡」「後遺症あり」「未回復」と、特に重篤な状態に陥った処方薬の事例をリスト化した。