夏はお風呂をシャワーだけで済ます人も多いが、疲労回復や自律神経を整えるには、浴槽にお湯をためて、朝ではなく夜に、肩までつかってリラックスするのが◎。そんな、夏バテ回復のための入浴術をお教えします。
【入浴のポイント】
・入浴は朝でなく夜に。寝る90分前までに済ませると寝つきもよくなる。
・暑い日ならお湯の温度は38~40℃のぬるめで。入浴時間も短めで。
・入浴中はこまめに水分補給を。白湯や常温の麦茶などを飲みながらつかるのもいい。
・お風呂の蓋は半分しめた方が蒸気が逃げず、温まりやすい。
・アロマオイルや清涼感のあるハッカ油などを使ってリラックス。
・肩までつかる。※心臓病の人などは半身浴でもよい。
産業医としても活動する医学博士・健康科学アドバイザーの福田千晶さんは、夏は暑さで汗をかく一方、冷房で想像以上に体がこわばっている女性が多いと話す。
「お腹に手を当てた時に、手の温かさを気持ちいいと感じたり、アキレス腱を手で触った時に足が冷たいと思った人は、浴槽にお湯をためてつかるようにして」
副交感神経を優位にしてリラックスするには、お湯の設定温度を、体温より少し高い38~40℃にして。肩までつかって全身を温めることで、血行が促進され、疲労回復につながり、冷えによるこわばりをほぐすことは、心地よい熟睡への助走タイムとなる。
「血行促進には炭酸の入浴剤を利用するのも手。好みのアロマオイルを湯船に1~2滴たらして気持ちを落ち着かせたり、ハッカ油を同様にたらして清涼感を楽しむのもいいでしょう」(福田さん)
気をつけたいのは、汗をかくため、入浴前後にコップ1杯程度の水分補給を心がけること。入る時間は、朝よりも夜の就寝90分前までに。
足のだるさを取る入浴中ストレッチ
【1】バスタブの中に入って座り、両ひざを立てる。そのひざの下に両手を入れて組む。
【2】片方のつま先を上げる。水面から出るくらいまで上げ、ひざの裏をしっかり伸ばす。この状態を5秒キープ。
【3】上げた足をゆっくり戻したら、反対側の足も同様に上げる。これを左右各4回行う。
黄色い服が紫外線をカット!
また、服装での夏バテ対策も紹介! 同じ素材の服を着ても、色によって紫外線カット率が異なると話すのは、医学博士・アンチエイジングドクターの日比野佐和子さん。
「黒や青などのダークカラーが紫外線をブロックしてくれる度合いが高い色であることはよく知られていますが、可視光線も吸収するため、熱がこもりやすいのが難点。
その点、黄色は黒や青に次いで紫外線カット率が高い割に熱がこもりにくいので、夏場のファッションに最適です」(日比野さん)
このほか、衣服の素材や生地の織り方・目の詰まり方でも紫外線カット率は変わってくるという。素材はデニムを、生地は目が詰まっているものを選んで。
【教えてくれたのは…】
●医学博士・アンチエイジングドクター
日比野佐和子さん
アンチエイジングの専門医で「Y’sサイエンスクリニック広尾」 統括院長。専門領域は内科、皮膚科、眼科、抗加齢医学、免疫療法など。
●医学博士・健康科学アドバイザー
福田千晶さん
専門はリハビリテーション医学、東洋医学、健康スポーツ等。企業の産業医活動、講演、執筆のほか、テレビ・ラジオにも出演多数。
イラスト/小野寺美恵
※女性セブン2018年9月13日号
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