異常に猛暑日の多い夏は、冷房を効かせて、冷たいものを摂って体も冷え冷えに。でも、毎日、体を冷やしてばかりいては、将来思いがけない体調不良を招いてしまう…。
そこで、住環境と睡眠のプロに体を温めるワザを教えてもらいました!
【体を冷やさず、快適に熟睡できる寝室作りを】
冷房は体に悪いからと、熱帯夜でもエアコンを入れない、逆に朝まで低温の冷房を入れたままで、だるくなってしまう…。これはどちらも睡眠の質を低下させることになる。スリープマイスターの社内資格を持つ、東京西川の杉原桃菜さんは、こう話す。
「冷えない体作りには、毎日しっかり良質な睡眠をとり、自律神経を整えることが大切です。そのためには、部屋の温度・湿度を心地よく眠れるよう設定することです。寝具を季節に合わせた素材に替えましょう。これだけで蒸し暑い夜も気持ちよく眠ることができますよ」(西川さん、以下「」内同)
快眠できる部屋作りのポイントは、以下のとおり。
帰宅後すぐにエアコンを入れるのはNG
帰宅後はエアコンをつける前に窓やクローゼット、ベッドの下などを開けて換気。「中にこもった熱気や湿気をリセットすれば、就寝時の冷房も効率よく効き、快適な温度が保たれます」。
寝るのに最適な温度は?除湿も活用を
不快の原因は湿度という場合も。「ドライモードで除湿後、冷房を入れれば快適度はアップ。部屋の広さや体格によって適温は変わるので、25~28℃設定を目安に」。
冷たい風を直接体に当てるのはNG
睡眠時に冷房をずっとつけておく場合、適温でも直接体に冷房や扇風機の風を当てると冷えすぎてしまう危険も。「冷房は風を上に向けたり、扇風機は直接風が当たらないように壁に向けるなどして、室内の空気を巡らせると、室内を涼しくキープできますよ」。
冷やしすぎは朝起きたときのダルさにつながるのでNG
寝苦しい夜はエアコンをつけて睡眠の質を下げないことも大切だが、冷やしすぎは体がバテる原因に。「体が冷えすぎると体温が上がりにくくなり、朝でも体が動くスイッチが入らず、起きたときにダルさを感じてしまいます」。
暑くてもエアコンをがまんして一晩中つけないのはNG
無理に冷房をがまんすると、夜間熱中症の危険も。途中で目が覚めて睡眠の質の低下=冷えにもつながる。「冷房での冷えが気になる人は、最も眠りが深い寝始めの3時間だけエアコンをかけ、タイマーで切れるように設定しましょう」。
【快眠できる寝具選びのポイントは?)
快眠には寝具選びも大事なポイント。効果的な使い方とともに解説します。
シーツ・掛け布団は一年中同じものを使うのはNG
洋服同様、シーツや掛け布団も夏期仕様なら不快な寝汗からの冷えを招かない。「掛け布団も夏素材なら肩まで覆って眠ることができます。そうすることで体から適度に放熱され、よく眠れるんですよ」。
冷んやりとシャリ感のある麻素材の掛け布団。肌に張りつかず、気持ちいい寝心地。
触れるたびに冷んやり。でも体は冷やしすぎない。
寝苦しいからと足元を冷やして寝るのはNG
暑くて寝苦しい夜は冷却枕などを使うとよく眠れる(首は冷やさないように注意)。「反対に手足など体の末端を温めると、血液の循環を促し体からの放熱が進み、深部体温が下がりやすくなり快適に眠れます」。
【「快眠できる衣類」で温かさをキープ】
睡眠には何を着て寝具にはいるかも大事だ。快眠のための服装をチェックしよう!
男女同じ格好で寝るのはNG
男性より女性の方が冷えを感じやすい。「同じ寝室で眠るなら、パジャマなどを工夫し、男性よりも温かくして寝る、男性のみ、冷感寝具を使うなども手です」。
部屋着のまま肌を出して寝るのはNG
タンクトップや短パンなど、肌を露出した部屋着で寝ると体を冷やしてしまう。「吸湿性のよい綿やシルクなどの天然素材を使用し、ゆったりとしたデザインのものを選んで。冷房や寝汗からの冷えも防いでくれます」。
冷えやすい人は足首の温かさをキープ
冷えが強い人は、圧迫感のないつま先があいた靴下がオススメ。
ふわのびおやすみかかと付きレッグウォーマー1792円/ベルメゾン
※女性セブン2018年9月20日号
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