「15kg痩せてみせる!」と“月曜断食”に挑戦中のアラ還ダイエッター、オバ記者。痩せたいけれど、「食べたい」という腹の底から沸き起こる誘惑に負け続け、ダイエット計画は今にも頓挫しそうな状況。
そんなオバ記者が、1冊のクーポンを手にして向かった先は…? 連載114回目は近況をレポート。オバ記者が「なぜこれ以上痩せないのか」がよーくわかります。
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とうとう、ダイエッター禁断のラーメンを食べちまいました。近所にある全国チェーン店の『幸楽苑』が、リニューアルオープン記念で配っていた、「年間パスポート」(極上中華そば421円×52食無料)を手にしたときから、こうなるのは目に見えてたんだけどね。
食べてみたら憎らしいほど私好みの細麺、あっさり味の中華そばで、麺をお箸ですくいあげたら、後は一心不乱よ。気休め程度の汁を残して、ほぼ完食でした。“0円”だから、「ごちそうさま」だけ言って店を出る優越感ったら。
ラーメンは一食で完結しているようで、実は次のラーメンの誘い水。うどん、そばとは全く別物の悪魔の食べ物。「ダイエット中は決して食べてはダメ」と、前々からそう言っていたのになぁ。まんまと術中にはまって、次はいつ食べようかなと算段していたりして。
だけど、ここで反省だの後悔だのをしても、まったく無意味というのが、半年かけて10kg減量した私の実感ね。特に私のような意志薄弱女が後悔なんかすると、たちまち“くよくよの海”におぼれて…、ああ、もういい! どうにでもなれ!!とダイエット放棄。これ、いままで何度繰り返したことか。
それより、やってしまったことは仕方ないし、どうせまた同じことをする。それを見越した上で100gでも体重を落とすにはどうしたらいいかと、前を向く。これしかないんだって。
断食日の月曜日、旅行先で迎えてみたら…
そんなことを考えていたら、名古屋からひと回り下の酉年女、Yちゃんが土、日、月で遊びに来たの。ネットで、「死ぬまでに一度は見たい風景、世界一」に選ばれた茨城の『ひたち海浜公園』に行きたいんだって。10年来の旅友、飲み友の申し出に一も二もない。「行こ、行こ」とすぐに話はまとまったものの、なんと彼女はわけあって禁酒中。私は土日は飲み食いできるけど、月曜日は断食。お互い、“禁じ手”のある旅は初めてだ。
「ついでにいつも行く“早乙女温泉”も行けない?」とYちゃん。“早乙女温泉”は宇都宮から4つ目、氏家駅から行く日帰り温泉。ここは入ると誰でも爆睡する強烈な湯でね。いつか宇都宮のホテルに泊まって、帰り時間を気にせず入ってみたいと思っていたの。
湯上がりの私たちは、夕方にもどってきた宇都宮駅周辺でさっそく夕飯の店さがし。まずホテルの人から聞いた駅ビル2階の『宮のから揚げ かぶと屋』で、鶏の半身にかぶりついた。外側はカリッで中身はジューシー。これとビールの組み合わせは鶏好きにはたまらないけど、禁酒中のYちゃんはメニューをくくりながら「野菜サラダとか、ないんだ?」と不満げ。
「で、宇都宮の名物は?」と聞くYちゃんに、「餃子が有名だよね」と答えたものの正直、これまで「う~ん、餃子、だよね~」という味しか食べたことがない。“月曜断食”的に言うと餃子の皮はNGよ。だけど、『幸楽苑』のラーメンじゃないけど、その禁を破って食べるなら、破りがいがある味であってほしいではないの。
餃子の有名店に行って食べたんだけど、残念ながら今回も「う~ん」と腕組みするしかない味だったので、あえて写真も店名も載せないけど、どうしてあんなに行列ができているのかしら…。
4時間半歩いても余裕のウォーキングシューズ
翌朝は、6時50分発のバスに乗って、いざいざ“世界一の絶景”が見られるという『ひたち海浜公園』へ。バスの中でタブレットの画面を指ではじいていたYちゃんが、「えっ」と小さな悲鳴を上げたの。「春は丘を一面に薄青に染めるネモフィラの季節で、秋はコキアという赤いほうき草。でも、まだ赤くなりきっていないみたい」。
とはいえ総面積350ヘクタールの広大な公園に点在する花の群生には、圧倒されっぱなしで、メインの“コキアの丘”を歩いた後も、「あっちのバラ園にも行こうよ」「こっちはコスモスだって」と歩き通し。「疲れた? 休む?」。12才年下のYちゃんから気遣われても、「全然」と私。足が軽くてぐんぐんと前に出るんだよ。
で、ここ2週間、私が履いているのは、通販限定で販売されている高齢者向けのウォーキングシューズ、『グッドムービング ウォーキングシューズ』。これを日本橋のデパートの靴売り場の仲良し、Мちゃんに見せに行ったら、「両脚がぴったりくっついて、まっすぐ伸びてる! 一般の靴とは重心が違うのね」と、すぐに見破ったね。
最初のうちは数分でお尻の下に軽い筋肉痛のような、しびれのような感覚。つい最近は軽い腰痛も感じたけど、この日は『ひたち海浜公園』を歩くこと4時間半、Yちゃんの歩数計は1万1231歩を記したのに、まったくどこの痛みもしびれも感じなかったの。
ちなみにここまで動きまわった月曜日、断食はどうなったかというと、夜までおかき数個とソフトクリームで頑張ったものの夜8時過ぎ、いてもたってもいられず、焼き芋にかぶりついてしまいました。
動いたことだし、ま、いいか。
オバ記者(野原広子)
1957年生まれ、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。
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