料理・レシピ

“春の味覚”たけのこ満喫レシピ4つ 農家が教える選び方やアク抜き方法で簡単おいしく調理!「買ったらすぐにゆでてアク抜きを」

「たけのこ&いんげんの肉巻き&木の芽ソース」
「たけのこ&いんげんの肉巻き&木の芽ソース」
写真10枚

厳しい冬を越えて育ち、旨みも栄養もぎっしり詰まった春野菜。そのおいしさを存分に引き出すレシピを、春野菜を知り尽くした農家に聞きました。高級白子たけのこを栽培している岡崎ふぁーむの岡崎安浩さんが、絶品レシピと選び方、簡単にアクを抜く方法を教えてくれました。

買ったらすぐにゆでて1晩おくとアクが抜ける

京都府向日市にある「岡崎ふぁーむ」は、4月中旬に収穫の最盛期を迎えるという。

「たけのこは鮮度が肝なので、買ったらすぐにゆでて、アク抜きをしてください。ゆで汁につけたまま鍋で1晩おくと、えぐみがさらに抑えられますよ」(岡崎さん・以下同)

おいしいたけのこの選び方

「たけのこは土から出て日光が当たると硬く、穂先と皮が黒くなります。購入する際は穂先が黄色や黄緑っぽく、皮は白~薄茶色のものを選んで」

簡単!たけのこのアク抜き

・外皮をむく

たけのこの皮をむいている
外皮を2~3枚むく
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たけのこは水で洗い、外皮を2~3枚むいたら、ゆでた後むきやすくなるように、皮に縦に切れ目を入れておく。

・米のとぎ汁でゆでる

たけのこをゆでている
米のとぎ汁を入れた鍋で40分~1時間ゆでる
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鍋に1、たっぷりの米のとぎ汁を入れて40分~1時間ゆでる。根元に竹串がスッと通ればOK。

・そのまま1晩おく

鍋にたけのこが入っている
ゆで汁に1晩つけておくことでアクがしっかり抜ける
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ゆで汁につけた状態で1晩おくとアクがしっかり抜ける。使い切れない場合は保存容器に水と一緒に入れ、毎日水を替えれば冷蔵で1週間ほどもつ。

皮をむいたたけのこ
穂先と根元の違いを楽しんで
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【穂先】甘みがあり、柔らかい。繊細な味をいかし、汁物や和え物、素揚げなどに。

【根元】しっかりした歯ごたえを楽しむ炒め物や、煮物などにおすすめ。

たけのこが顔を出している
「岡崎ふぁーむ」では、わらを敷いた上に土を盛る「京都式軟化栽培」を採用。「たけのこは空気に触れた部分から硬くなりますが、大部分が土に覆われているため柔らかく育ちます」
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「たけのこツナマヨトースト」のレシピ

こっくりツナマヨと大振りたけのこで食べごたえ満点!

「たけのこツナマヨトースト」
「たけのこツナマヨトースト」
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《作り方》 (トースト1枚分)

【1】ゆでたけのこ(根元)50gは、5mm厚さのいちょう切りにする。

【2】ボウルに【1】、ツナ缶1/2缶、マヨネーズ大さじ1、塩・こしょう各適量を入れて混ぜ合わせ、食パン(6枚切り)1枚の上にのせてトースターで焼き色がつくまで焼く。

「ルーローハン」のレシピ

歯ごたえよく切ったたけのこに甘辛いたれがよく絡む。

「ルーローハン」
「ルーローハン」
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《作り方》(2人分)

【1】ゆでたけのこ(根元)120g、豚肩ロース肉(ブロック)200gは1cm角に切る。

【2】肉に塩麹大さじ1/2、酒少量をもみこんで下味をつける。

【3】鍋にごま油少量を中火で熱し、【2】を加えて色が変わるまで炒めたら、たけのこを加えて炒め合わせる。

【4】【3】に酒・オイスターソース各大さじ1、砂糖・しょうゆ・酢各大さじ1/2、すりおろししょうが小さじ1、すりおろしにんにく小さじ1/2、水3/4カップを加え、弱火で20~30分ほど煮たら、ゆで卵2個を加えて色づくまで2~3分ほど煮る。

【5】器にご飯適量を盛り、具材と半分に切ったゆで卵をそれぞれのせる。

「たけのこ入りエビチリ」のレシピ

おうち中華が柔らか穂先で別格の仕上がりに。

「たけのこ入りエビチリ」
「たけのこ入りエビチリ」
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《作り方》(2人分)

【1】ゆでたけのこ(穂先)100gは薄切りに、長ねぎ10cmはみじん切りにする。むきえび100gは片栗粉少量を振ってもみ、水で洗ってサッと湯通しして水気を切る。

【2】ボウルに中華スープ1/2カップ、ケチャップ大さじ3、酒大さじ1、片栗粉小さじ1を混ぜ合わせておく。

【3】フライパンにごま油大さじ1、【1】の長ねぎ、すりおろししょうが小さじ1/2、すりおろしにんにく少量を入れて弱火にかけ、香りが立ったら豆板醤小さじ1を加える。1~2分炒めたら中火にし、たけのこ、えびを加えてさらに炒める。【2】を加えて混ぜ、とろみが出るまで2~3分ほど煮る。

「たけのこ&いんげんの肉巻き&木の芽ソース」のレシピ

素材の旨みをソースが引き立てる、春らしさ満載の一品。

《作り方》(2人分)※木の芽ソースは作りやすい分量

【1】木の芽2g、白みそ大さじ5と1/2、砂糖大さじ1/2をすり鉢で混ぜ合わせ、みりん適量を加えてのばし、硬さを調節する。

【2】さやいんげん8本はへたを切って長さを半分にする。ゆでたけのこ(穂先)100gは、さやいんげんと同じ大きさの細切りにする。

【3】豚バラ薄切り肉8枚(200g)を広げ、【2】を1/8量ずつ巻いて塩・こしょう各適量を振る。

【4】フライパンにサラダ油小さじ1を中火で熱し、【3】の巻き終わりを下にして並べ、全体に焼き色がついたら、ふたをして弱火で3分ほど焼く。器に盛り、【1】を添える。

◆教えてくれたのは:岡崎ふぁーむ・ 岡崎安浩さん

家族写真
岡崎ふぁーむの 岡崎安浩さん(左)
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栽培する高級白子たけのこは、柔らかい食感とアクの少なさが特徴で、料亭でも使用されている。4月初旬からはたけのこ掘り体験も実施。Instagram:岡崎ふぁーむ(@okazaki.farm)のDMから予約できる。

撮影/鈴木江実子 料理協力・スタイリング/ダンノマリコ

※女性セブン2025年3月27日・4月3日号

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