幼少時代から太っており、40年近く体形の悩みと闘ってきたという医師の日比野佐和子さん。
約40種類のダイエットに挑み、失敗を繰り返しつつも、ついにたどり着いたダイエット法とは?
3年間の糖質制限で脳梗塞寸前に
日比野さんがダイエットを始めたのは中学3年生の時。
「挑戦したのは、3日間りんごしか食べない方法。体重は減りましたが、翌日から通常通りの食事に戻したら元通りに」(日比野さん・以下同)
以来、話題のダイエットを試す日々。そして、36才の時にチャレンジした「糖質制限ダイエット」では半年で14kgやせた。
「大好きなお肉をたっぷり食べられるのでキツイと思わず、3年ぐらい続けました。ところがある朝、右半身が動かず、脳梗塞寸前の状態に。これをきっかけに食生活を戻したところ、17kgもリバウンドしてしまいました」
その後42才で出合ったのが「1 日5 食ダイエット」。通常の3食に加え、ナッツ、玄米グラノーラなどの間食を入れ、食事間隔を約3時間にすることで、血糖値を急上昇させない方法だ。さらに、大好きなK-POPアイドルのダンスをプラス。約1年で15kgやせた。
無理はリバウンドのもと
「リバウンドしないためには、無理をしないことですね。食べすぎたら、翌日の朝食・昼食で調整すればいいんです」
ダイエットの成功法は、がまんしない・無理しないことにあるようだ。
前述の行きすぎた「糖質制限」をはじめ、日比野さんが挑戦したダイエットの中には、危険なものもたくさんあったという。
「りんごダイエットのように同じものを食べ続ける“〇〇だけダイエット”は、アレルギーリスクが高まるので避けるべき。特に、寒天ヌードルなどのノンカロリー食品だけを食べ続けるのはおすすめしません。なぜなら、ビタミンやミネラルが不足し、代謝が落ちて逆に太りやすくなるからです。減量に成功しても、髪の毛が抜け落ち、肌も荒れた状態になるうえ、リバウンドもしやすいんです」
また、下剤に頼るのも危険。便秘でもないのに乱用すると効きづらくなり、逆に便秘体質になる可能性があるという。効かないからと規定量より多くのめば、腸の粘膜を刺激し続けることに。また、腸を空っぽにし続けると、栄養の吸収率が高まり、ぽっこりお腹にもなる。何事もほどほどを心掛けよう。
Dr.日比野が挑戦したダイエットのおすすめ度をジャッジ!
△ りんごダイエット
○ 野菜クッキーダイエット
○ グラノーラダイエット
△ すいかダイエット
× ポッキーダイエット
△ 黒豆ダイエット
× サランラップダイエット
× ドライヤーダイエット
△ 寒天ヌードルダイエット
○ セロリダイエット
○ おからクッキーダイエット
△ わかめダイエット
△ ゆで卵ダイエット
○ キャベツダイエット
× 油抜きダイエット
× とうがらしダイエット
○ 恋愛ダイエット
△ 痩身エステダイエット
△ こんにゃくダイエット
× 下剤ダイエット
△ 青汁ダイエット
× 骨盤矯正いす
× ドーム型サウナ
△ EMSマシン
× ダイエットドリンク
× サプリメントダイエット
× スリミングコスメ
○ ウエディングダイエット
△ 糖質制限ダイエット
△ ファスティングダイエット
△ 一食置き換えダイエット
× ゼロカロリーダイエット
△ エンダモロジーダイエット
× ダイエット矯正下着
× 吐くダイエット
△ 冷凍宅配弁当
△ スーパーフード
× 小顔ローラー
教えてくれたのは:医師・日比野佐和子さん
ひびの・さわこ。医療法人康梓会ワイズサイエンスクリニック広尾統括院長、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学 特任准教授。(財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長。内科医、皮膚科医、眼科医、日本抗加齢医学会専門医。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授などを歴任。現在はアンチエイジング医療における第一人者的な立場として、基礎研究から最新の再生医療の臨床に至るまで幅広く国際的に活躍するとともに、テレビや雑誌等メディアでも注目を集める。医学博士、日本内科学会・日本皮膚科学会・日本眼科学会会員ほか。著書多数。
※女性セブン2019年1月17・24日号
●1年で15kg痩せた女性医師がオススメ!1日5食ダイエット法
●【名医が愛するコンビニ飯】ビタミン豊富な「栄養バー」、糖質オフクッキーなど厳選4品
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●【オバ記者連載83】医師がすすめる「あたりめ+セロリ」ダイエットを実践