この時季気になる“乾燥”は、放っておくと美肌の大敵に。日々のスキンケアだけではなく、食べ物から潤い成分をチャージして、冬でも美肌を目指したい!
そんな人のために、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナーの市橋有里(いちはし・あり)さんが、おいしく食べられる究極の “潤い美肌レシピ”を伝授。 30代に突入し、肌年齢の変化を“肌”で体感し始めたライターFがレポートします。
* * *
乾燥はインナーケアが大事!クスクスで潤いをお手軽チャージ
――クスクスですか! クスクスを食べるだけで潤うならいっぱい食べます(笑い)。もう、本当に乾燥がひどくて…。気づいたらハンドクリームを塗るようにしているのですが、まったく追いついていない気がします(苦笑)。
有里:肌は加齢とともに水分量を失いがちですが、今の季節は特に水分の少ない冷たい空気が肌に直接触れるため、どんどん肌の水分が蒸発して乾燥するんです。外からのケアだけでは追いつかないので、食べ物でも乾燥対策をしていきましょう。
《材料》(4人分)
クスクス…100g 熱湯…100cc アボカド…1個 トマト…中1個 パプリカ…1/2個 りんご…1/2個 グレープフルーツ…1/2個 鶏むね肉…100g くるみ…5個 レモン汁…適量 半熟卵…2個 オリーブオイル…適量 白ワインビネガー…適量 塩・こしょう…適量 酒…大さじ1 しょうゆ…大さじ1
《作り方》
【1】鍋にお湯を沸かし沸騰したら火を止め、耐熱袋(ジップロックを使用)に鶏肉、酒、しょうゆを入れお湯が冷めるまで待つ。クスクスは耐熱容器に入れ、同量の熱湯を入れてラップなどでふたをし、柔らかくする。
【2】トマト、パプリカ、りんご、アボカドは1cm角に切り、くるみはざっくり砕いておく。グレープフルーツも適量、身をほぐしておく。
【3】 【1】の鶏むね肉に火が通ったら1cm角に切り、ボウルに【2】とクスクスも入れ、オリーブオイル、白ワインビネガー、レモン汁、酒、しょうゆ、塩・こしょうを適量入れて味付けする。
【4】器に入れて半熟卵を盛り付ける。
女性にうれしい炭水化物!? クスクスの美肌スペックとは?
――クスクスは、私も大好きです。有里さんも、現役時代からよく食べていたのですか?
有里:クスクスは、ヨーロッパ遠征のときに初めて食べたのですが、そのおいしさにいっぺんで虜になったのを覚えています。いろいろな食材と相性がよく、好きな野菜、たんぱく質をワンプレートにして合わせるだけでバランスよく栄養が摂れるので、試合前の食事などに重宝していました。
――ワンプレートって洗い物も減るし(笑い)、見た目もかわいいし、いいですよね。今回の潤いポイントを教えてください。
有里:まずクスクスですね。クスクスは意外にも食物繊維の他にビタミンB群も豊富に含まれているので、乾燥対策には有効。空気の乾燥やストレスなどによりバリア機能が低下した場合に、肌の乾燥がおきてしまいますが、その予防にビタミンB群は最適なんです。
――クスクスは単なる炭水化物だと思っていましたが、ビタミンBが摂れるなんて!?
有里:もちろん炭水化物なのでカロリーはあります。でも女性は特に味方につけたい炭水化物でもあるので、食べすぎに注意して上手に活用してくださいね。
ビタミンB、たんぱく質、良質な油で乾燥肌を徹底ケア!
――このクスクス、とにかく具だくさん。いろいろな食感があって楽しいです。しかも半熟卵の黄身が口の中でクスクスにからまって、とてもまろやか!
有里:いいところに目をつけましたね。その卵も、乾燥から肌を守るため、あえて半熟にしているんですよ。
――なんと、この半熟卵にも潤いポイントがありましたか! 抜かりないですね。
有里:はい(笑い) 。卵はたんぱく質を豊富に含んでいるので、この時季は積極的に摂りましょう。たんぱく質は、みずみずしい肌を保つために必須の栄養素。肌を作る主成分となる栄養素なので、ハリやツヤのある健康的なお肌を目指すことができます。
――卵のたんぱく質はわかります。が、なぜ“あえて”の半熟なのですか?
有里:卵は加熱調理することで、皮膚の健康にもいいと言われている「ビオチン」という成分の吸収がスムーズに行われるのですが、栄養素をより効率的に吸収したいときは、固ゆでよりも半熟のほうがいいんですよ。
――なるほど! 見た目だけではなく吸収率も考慮されての半熟だったのですね。
有里:そうなんです。あとは、くるみとアボカドにもお肌を乾燥から守ってくれる成分が含まれています。くるみの良質な脂、オメガ3脂肪酸は肌のターンオーバーをサポートするので、潤った美肌に効果的なんです。
――潤った美肌! その言葉だけで幸せな気持ちになれます(笑い)。
有里:そして今回たっぷり使っているアボカドは、森のバターと言われるほどに栄養価が高いことで有名ですが、アボカド1個で何種類の野菜を食べたことと同じほどのビタミンなどの栄養素が摂取できるんです。
――アボカドも大好き。栄養価が高いのはなんとなく知っていましたが、そこまですごいとは!
有里:特に注目したいのは、肌のターンオーバーをスムーズにするためのビタミンA、コラーゲンの生成を促進してくれるビタミンC。そして、美肌には欠かせない亜鉛も含まれているので、潤いたい女子はぜひアボカドを食べてほしいです。
――潤いたい! しっかり摂るようにします!!
有里:また食感のアクセントに加えたりんごも、豊富な食物繊維で便秘を解消してくれるし、りんごポリフェノールという栄養素には抗酸化作用があり、シミやシワなどにもアプローチしてくれます。あと言わずもがな、オリーブオイルもたっぷり使用してOK! 良質な油は、乾燥肌の強い味方ですよ。
――乾燥を超えた最強美肌メニューですね! 見た目も華やかだし、食べておいしい。そして乾燥をクリアして美肌を目指せるなんて…、有里さん、今回も素敵なメニューをありがとうございます。
有里:冬の乾燥対策に“アリ”ですよ。
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どんなにメイクや服装を決めても、お肌がカサカサだと美人度は一気にダウン。毎日の食事でしっかりインナーケアをして、冬の乾燥に負けない潤い美肌を手に入れましょう!
レシピ考案:市橋有里
いちはし・あり。1977年11月22日、徳島県生まれ。アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。2000年、シドニーオリンピック日本代表。「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをしたり、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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