朝起きたら「クマ」がクッキリのお疲れ顔でテンションも急降下…。メイクでも隠し切れない残念な老け顔に、なんとかいい対策はないものか? 美容効果が期待できるとっておきの食材を、管理栄養士の菊池真由美さんが教えてくれた。
セロリの香り成分、アピインが快眠に導く
クマを解消するには、まず良質な睡眠をとることが鉄則。朝までぐっすり熟睡できれば、疲労回復やストレス解消にもつながり、クマも消える。
「クマの正体は、睡眠不足、疲れ、ストレスなどが重なって起こる目の周りの血流不足。これらの3つの要因を一度に解決してくれるのがセロリなんです」(菊池さん・以下同)
なぜ、セロリをとると良質な睡眠がとれるのか?
「セロリには独特の香りがありますが、この香りこそが安眠をもたらしてくれるのです。香りの成分はアピイン。アピインには自律神経をリラックスさせる効果があります。不安定な精神状態ではなかなか寝つけない、寝ても途中で目覚めて熟睡できない。そんなときに気持ちを鎮静化し、安眠へと導いてくれるんです」
リラックス効果が高いということはストレス解消にも有効。イライラして気が立ったり、鬱々と落ちこんだ状態だったりしても、セロリの香り成分によって改善されるという。
セロリでむくみ解消も?おすすめレシピも紹介
セロリの香り成分を十分とり込むためには、葉も捨てずに食べよう。
「香りにすばらしい効果があるとわかっていても、その香りが苦手な人もいますよね。そんな人には加熱するのがおすすめです。セロリは、生で食べるよりも加熱で調理した方が、香りのクセもやわらぎます」
菊池さんがすすめる料理が「セロリ&鶏肉&ベーコン炒め」だ。レシピを菊池さんが解説する。
「分量(2人分)の目安は、セロリ2本、鶏もも肉1枚、ベーコン2~3枚。すべての食材を食べやすい大きさに切って、サラダ油で炒めるだけ。ベーコンに塩味がついているので、味つけは少量の塩のみでOK。粗びき黒こしょうをふるとパンチの効いた味になりますよ。鶏肉の旨みとベーコンの香ばしい風味がおいしい1品です。セロリのスジの舌触りが気になる人は、斜め薄切りにすれば気になりません」
さらに、香りだけでなく他にもうれしい成分が!
「セロリには、体内の余分な水分を排出するカリウムも豊富に含まれていますから、全身のむくみ改善にも効果的です」
寝不足続きの人は、毎日、セロリを食べて良質な睡眠をとり、クマとむくみを解消してスッキリ若顔に!
教えてくれたのは:管理栄養士・菊池真由子さん
管理栄養士。健康運動指導士。NR・サプリメントアドバイザー。日本オンラインカウンセリング協会認定上級オンラインカウンセラー。大阪大学健康体育部(現・保健センター)、阪神タイガース、国立循環器病センター集団検診部(現・予防検診部)を経て、厚生労働省認定健康増進施設などで栄養アドバイザーを務める。ダイエットや生活習慣病の予防対策など、のべ1万人の栄養指導に携わる。その活動の集大成として刊行した、『食べても食べても太らない法』(三笠書房)が10万部超え、『図解食べても食べても太らない法』(三笠書房)が16万部超えのベストセラーに。最新作は、『食べれば食べるほど若くなる法』(三笠書房)は5万部超え。
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